おもしろきおとなのためのノート術【第5回】ノートから外へ〜ネットに自分のホームをつくろう! | Rucca*Lusikka

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横浜のwebデザイナー&ライターRucca(ルッカ)のサイトです。ノート術で人生を楽しくおもしろくすることをテーマにブログを書いてます。

さて、今年も始まって気がついたらもう2月。みなさまノート続いていますか?

私は去年から始めた「3年日記」に5行日記を書くことが2年目となり、去年の同じ日に何を書いたのかを見ながら今年の今日を書くようになりました。

去年の今日は「花屋でヒヤシンスの鉢植えを買った」と書いていたので、今度の週末は花屋さんを見てこようかなと思ったり。

去年のヒヤシンスは打ち合わせ先最寄り駅近くのお花屋さんで購入したのでした。

さて「おもしろきおとなのためのノート術」も第5回目になりました。

今回は、ノートを書き続けることが習慣化した次のステップについてです。

おもしろきおとなとは何か?

何度も言ってますがノートを書く一番の理由は「おもしろきおとな」になって人生を自由自在に楽しく生きるためです。

ではおもしろきおとなとはなにか?

  • それは「常識の外側に立ち、自分自身の感性と見識でモノゴトを計ることができる人」つまり「主観」をしっかり持てる人。
  • そして「自分の考えや感じたことを、自分の言葉で人に伝えられる人」つまり心と言葉が乖離することなく、誤解なく自分を伝えられる人。
  • さらに「好奇心と興味を持ち、自分の中で情報をつなげ合うことを楽しめる人」つまり自分の中の知識同士をリンクさせて無限に組み合わせを楽しめる人。

ノリがいいとか頭が切れるとか会話が上手いとか、そういう「性格」の人はたしかにおもしろくて楽しいけれど、そういう人だけが「おもしろき人」なわけではない。

例えば飲み会などでいつも盛り上げ役ができる人はすばらしい。しかし落ち着いたカフェで隣りに座ったら意外と会話が進んで楽しい人もいれば、オフィスのビルの中では冴えなくても自然の中にいると魅力的な人もいるのだ。

「自分に合った場所=ホーム」にいると人はおもしろくなる。

それは自分自身がリラックスして「自分」でいられるから。

「自分」でいられるかどうかは環境の影響が大きい。パワーの強い人が近くにいるとそれだけでその人に自分が飲み込まれてしまうことがある。

でも「パワーが少ない人」でも、自分を表現するための言葉を多く持てたなら、少しずつ今いる自分の場所をホームにしていけるのだ。

去年買ったヒヤシンスの球根。何色が咲くか楽しみだった^^

そうして自分自身のホームをつくることで、場の「従」になる自分ではなく、どんな場でも「自分は自分」となり、自由自在に生きていける。

「おもしろきおとな」はそういう「場」に左右されずに、どんな「場」に出ても自分の居場所を持てる人だと私は考えている。

そしてそういう人は、どんな場にいても誰にとっても「おもしろき魅力ある人」なのだ。

毎日ノートを書くことが自分の中のクリエイティビティの鍛錬

毎日ノートに向かって、その日の行動、その日の心の動き、その日感動したこと、考えたこと、などを書いていくと、だんだん「心に近い言葉」を探すのがうまくなってくるはず。

その言葉がありきたりでも下手でもいい。自分のその時の心にいちばん近い言葉であれば。

自分の心に近い言葉を見つけられるということは「表現力」の一歩だから。

誰かの受け売りでもなく、誰かの感情のトレースでもなく、自分自身の考察、自分自身の感情、これらをきちんと言葉にできれば、自分も楽しみながら人を楽しませたり、人の心を動かしたりもできるのだ。

自分のホームを持つということは自分の文脈を持つということでもあるから。

それをつかめれば、本を読んでも映画を観ても旅行に行っても自分自身のユニークな感想や体験を語れるようになる。そしてまわりを巻き込むことで他の作品や体験へのリンクがつながり、さらに世界が広がるのだ。

今年は「お城愛」を語っていきたい!と思ってます

私の好きな言葉でこんなのがある。文芸評論家の小林秀雄氏の『ゴッホの手紙』の中の文章です。

書けない感動などというものは、皆嘘である。ただ逆上したにすぎない

素晴らしいものを前にして、感動して言葉にならないということがある。言葉にできないというか、言葉が無駄なくらい圧倒されるというか。

しかしそれだけでは「逆上したにすぎない」というのだ。

小林秀雄氏は評論家なので書くことが仕事だからそういうことを言うのかもしれない。だって普通の人はだいたい書けないものは書けないし書かない。

しかし、そこを「あえて書く」というのがなければ「逆上したにすぎない」と。それは「消費しただけ」と同じだ。

誰かの「創作」をただ消費したと同じ。自分の文脈の中で再構築することをしなければ、その感動は「逆上しただけ」。

だから書こう!

心が動いたらそれをほんの一行でもいいから。

たくさんの絵があったのならその中のどれが好きだったのか、なぜそれが好きだと思ったのかを書こう!

映画を見て涙を流したのなら、なぜそこで泣いたのか、どんな気持ちになったのかを書こう!

本を読んで好きな一行があったならその箇所を書き写しておこう。どうしてそこに惹かれたのかを考えよう!

そういう小さな積み重ねが、自分の中での「クリエイティビティ」の鍛錬になって、1年、2年後に自分をおもしろくしていく糧になっていくのだから。

ネットの中に「ホーム」を持つことのメリット

毎日ノートと向き合っていけば自然と語りたい言葉が増えていってるはず。自分が一番興味あることについて、好きなことについて、考えていることについて。

そうしたら今度はノートを「公開」していきませんか?

もっと自分を広げに行ってみませんか?

というわけで次におすすめしたいのが、ネットの中に「自分のホーム」を持つこと、つまり「ホームページ」です。「ブログ」でもいいです。

もちろん表現の場はネットでなくてもいいのだけど、これからの時代は自分の居場所はリアルな近場だけでなく、広大なwebの中に作っておくことも大事かと。

それは「ホーム=居場所」は自分自身のセーフティネットになるから。

リアルな近場以外にもそれを持っておければ、いざという時そこが心の避難所にもなるから。

それってFacebookなどのSNSではダメなの?

SNSがこれだけ広まってる今、今さらブログ?かもしれないけど、SNSでの投稿とブログは全然違います。

「自分のホーム(ページ)あり」と「なし」では、ネットの世界を生きていくにおいて「現住所」を持っているか「住所不定」か程の違いがあるのだ。

SNSはホームにはならない。

SNSはあくまでも「社交場」であってホームではないのだ。

SNS疲れとよく言うけど、あれはホームを持たずに社交場にいるからだと思う。あの場は華やかでノリがいい人たちが輝く「場」であって、向いてない人にとってはとことんアウェイだ。自分がリラックスできない場所にいても疲れるだけ。

webの中に自分のホームを持ち、そこで自分はこういう人間であると看板を掲げ、その場を持って「社交場」に出たほうがいい。社交場の空気に左右されるストレスはかなり軽減できるし、仲間も見つけやすくなる。

もちろん家族と旧友と職場という「リアルな近場」だけの交流でも人は生きていける(昔はみんなそうだった)けど、せっかく今の世を生きているのならもう一歩踏み出した「外の世界」で仲間を見つけたい。SNSでも「リアル近場」の付き合いは延長するものだけど、そこでSNS疲れして引っ込んでしまうのはもったいない。

ネットでのホームを持とう!

自分のホームをネットの中に作って発信する。SNSと違ってそれらの文章は日々の情報に流されずストックされていくのだ。そしてストックされた文章はそのまま自分の看板の価値となり財産となり、検索して訪れた誰かの役に立つこともできるのだ。

「スタバに居ます」とラテの写真をSNSにアップして、いいね!がたくさんついても何のストックにもならない。流れていくだけです。

ホームを作ろう!

ちなみにスタバとコメダだったら迷わずコメダなワタクシ

 

それって実名でやったほうがいいの?

これもよく問われるけれど、私は「自分に向いてる方で」でいいと思う。

身近な人にだけ自分だと明かしたい人、身近な人にだけはバレたくない人、それぞれの使い方で。

私は昔は匿名でやってたけど親しい友人には公開していた。今は「Rucca」という名前をクッションにして実名に紐付けて書いている。

フリーランスなので実名を出すリスクよりメリットのほうが大きいというのもあるけれど、自分に紐づく発信は一見リスクのようで実はセーフティネットでもあるのだ。だって自分に紐づくアカウントでは下手なこと言わないもの。

うっかり下手なこと言って炎上してしまったら匿名で気をつけていたところで簡単に身バレされてしまう。だったらはじめからバレる前提で発言していたほうが安全だ。

ネットはバーチャルではない。あくまでもリアルの延長。

だからこそホームを持つメリットが大きい。ホームがあればブレない。

ホームを持つメリットをリアルと紐付けるのはそれぞれのタイミングでいいと思う。最初からでもいいし、慣れてきてからでもいい。

匿名でアカウントを作っては飽きて消すの繰り返し的な使い方では、いつまでもwebでの財産が「ストック」できない。ネットは根無し草で楽しむものと割り切ってるなら別だけど、それは子どもの使い方であって「おもしろきおとな」であればそういう刹那的な使い方はしない。

ノートを書いていくことで、自分の心を表現できる言葉を多く身につけることができるようになったら、きっとその発信の内容はリアルな自分に価値を返してくれるはず。自分と紐付けたくなってくるはず。

なので実名は別に出さなくていいけれど、なにかひとつSNSのアカウント(実名のFacebookは別としても)とホームのアカウントは紐付けることをおすすめします。

おもしろきおとなへのステップ「クリエイター」になろう!

ノートで自分の心を表現する言葉を見つける鍛錬ができてきたら自分のノートをネットに公開していこう。自分はこういう人ですと証明できる「ホーム」を作ろう。

ノートを楽しく書くことができているなら、もうすでにホームを作る力はついているのだから。

そして外に向かって「書く」ことは「おもしろきおとな」への次のステップ、消費者ではなく創作者になることなのです。

  • 料理が好きならおいしいレシピについて書く
  • 片付けが上手いなら片付けのコツを書く
  • 本が好きなら読んだ本の感想を書く
  • 山が好きなら登った山の写真を撮って載せる
  • 飼ってる猫が可愛いなら、いかにこの猫が可愛いかを熱く語る
  • 仕事が好きなら今取り組んでいる仕事について書く
  • 自分が働く業界についての自分の意見を書く
  • テレビが好きならドラマの感想を書く
  • ニュースで感じたことや自分の考えを書く

普段ノートに書いていることを、今度はネットで自分のホームで外へ向かって書く。

これはコンテンツを作るということ=クリエイティブです。

ノートを書いて、書き続けていくことができているなら、次はぜひその「表現」を外に広げていってほしいと思います。

そしてネットにつくった自分のホームは、必ず未来の自分への財産になるから。

そして去年咲いたヒヤシンス。きれいなピンクでした♪

そんなわけで第5回は「ノートから外へ〜ネットに自分のホームをつくろう!」でした。

ノートが楽しくなってきた人は、迷わずこのステップに進んでみてください。

次回はその「ホーム」の作り方について解説したいと思います。

ブログと言ってもその手段はいろいろありどれにしようかで迷ってしまうことが多いと思うけど、最初に大切なのはストレスなく楽しんで文章を書いていけるかどうか。

自分に合うものを選んでもらえるように、アドバイスしたいと思います。

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参考書籍

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