先週末、私が高校生の頃からファンだったバンドのデビュー30周年ライブがありました。
30周年とはいえデビュー後3年ほどで解散しているので正確には30年目?とも思いましたが、まあそんなことはどうでもよく、久しぶりに彼らのライブに行ける嬉しさでこの日を楽しみにしていました。
バンド名は「A-JARI」
でもデビュー前のほうがライブに行った回数が多かったので、デビュー前のバンド名「あじゃり」のほうが今でもしっくり来てしまう。
まだ「あじゃり」だった1984年〜85年ごろ、横浜VIVREの8階に「LIVE SQUARE VIVRE」というライブハウスがありまして、そこへ友だちに誘われて観に行ったのがきっかけでファンになり、東京や横浜でLIVEがあれば必ず観に行っていたのでした。
1986年11月21日に、「SHADOW OF LOVE」という曲でデビューしています。この曲は「セーラー服反逆同盟」という、当時トップアイドルだった中山美穂・仙道敦子主演のドラマ主題歌だったので、けっこうヒットしザ・ベストテンなど多くの歌番組に出演しています。
なのでいま人に話すと「この曲は聴いたことがある、知ってる」という人もたまにいます(さすがにアラフォー以上だけど)
Amazon | セーラー服反逆同盟 DVD-BOX(4枚組) -TVドラマ より画像引用
テレビドラマの主題歌がデビュー曲で、しかも作詞:秋元康、作曲:林哲司という当時の(今もか)ヒットメーカーだったのは普通なら「ラッキー」なのかもしれない。
でも高校の頃からライブで演奏する楽曲はすべてオリジナル曲だった「あじゃり」としては、デビューはできても自分たちの「これまで」が、人気バンドを作ろうとする大人たちの「販売戦略」という「型」に押し込まれるような感覚だったかもしれない(と想像する)
デビュー曲「SHADOW OF LOVE」のPV
先日の30周年LIVEで、ボーカルの本多さんが「デビュー曲は政治的事情でw」と言っていましたが(笑)
その分、B面(当時はレコードだ!)「間違いだらけのHOW TO LOVE」はオリジナルの新曲で、云わく「本当のデビュー曲」として、LIVEではいつも最後の方で演奏され盛り上がったのでした。
その後「卒業」(これも名曲)、JUST FOR LOVE(ドラマ「少女コマンドーIZUMI」主題歌)などリリースするも、「音楽性の違い」という理由で89年に解散しています。
私がよくLIVEに行ってたのは高校〜専門学校時代で、社会人になってからは忙しくてあまり行かなくなり、解散前の情報もあまり知らず解散の理由もちゃんとわからないまま、それでも日清パワーステーションで開催されたファイナルライブだけは行ったのでした。
まだネットなどない時代なので、メンバーのその後について全く情報がなく「彼らは今元気だろうか?」と時折思い出すけど調べようもなく年月が流れたのでした。
さてその後、99年にPCを購入し、早速「A-JARI」でググってみたら、ファンの人が思い出を綴ったホームページや、メンバーの個人サイトを次々発見!
止まってた時間が一気に流れはじめました。いや〜〜ネットて本当に素晴らしいですね!
しかも解散から10年ということで「再解散ライブ」というのをやるという告知が偶然にも!なにそれ!?行くしかないじゃないですか!
昔のLIVE友達に連絡し10年ぶりのLIVEに行きましたよ〜!当時はメンバー皆さんアラサー。少しドキドキしましたが見た目もほとんど昔のまま&ライブパフォーマンスも当時のままで、大いに盛り上がりました。
その後も、6人揃わなくても「あじゃぱー」という名前で(笑)ゆるい飲み会的LIVEが5年後くらいに2回ほど行われ、2011年にも横浜の音楽イベントでLIVEがありました。
さて!30周年LIVEの様子です!
そして先日11月20日に渋谷のEggmanで行われた「デビュー30周年LIVE」
30年!という数字のカタマリに驚きながらも、むかしからのLIVE友達と一緒に行ってきました。渋谷でお茶してから会場に行ったらすでに長蛇の列!そういえばチケットもあっという間のソールドアウトでした。
会場を決めるのに渋谷で当時からあるライブハウスはここだけだった、というお話があったけど、たしかに渋谷エピキュラス、渋谷LIVE-INN、TAKE OFF7、みんななくなってしまいましたねぇ。あとから友達が気がついたんだけど30年前のデビュー前日の11月20日もEggmanで「デビュー直前LIVE」をやっていたらしい。絶対行ってたはずなのに忘れていました(汗…記憶力がw
LIVEはたっぷり2時間!
前に何回かあった「あじゃぱー」のライブでも思ったけど、本多さんは声も歌も現役の頃と全く変わってない(歌詞はけっこう間違えていた様子w)。
バンドの再結成はいまは世にたくさんあるけど、やはりボーカルの声が劣化してると一番目立つし残念な感じになってしまう。でもぜんっぜんそんなことがなくて、珠玉のバラード「長い夜」も素晴らしい歌唱で聴かせてくれました。
みなさん本当に「ナイスなオヤジ」になられてますね。
かっこいい50歳ですよ!!
解散したバンドのライブがまた観れるしあわせ
けっこう最近は80〜90年代に活躍したバンドの再結成ってよく見るじゃないですか。
そのまま活動してるバンドもあれば、一回きりの再結成もある。
でも、メンバーが不祥事を起こしてしまってたり、亡くなってしまっていたり、メンバー同士の不仲だったり、はたまた業界的圧力があったりなどで再結成がかなわないかつての人気バンドもたくさんある。
解散そのものは仕方がないと思うんですよ。サザンオールスターズみたいな長年続いてるバンドは確かにあるけど、いつまでも同じメンバーで同じ音楽というのは本人たちも飽きるだろうし「他のことをやってみたい」って思わないほうが不自然じゃないですか。
そんな時は「ファンのため」より「自分たちのため」を優先してくれたほうがなんぼか嬉しいものです。
ファンにとってはすごく悲しいけど「いつかは終わる」形のひとつにすぎない。
A-JARIは今回、6人メンバーのうち5人でのLIVEだった。キーボードの伊藤信雄さんがいなかった。ギターの藤尾領さんのブログに
戦友・伊藤信雄さんは身体やら何やらの都合で参加できなかったけど、彼の分をオレとチャーリーと守でカバーして、何とか形にはなってたと思う。
しかし、あと一人欠けたらもう無理だろうね。
そういった意味では「今宵が最後」という気持ちでやりましたよ。ま、いつもそうだけど。
新・供述調書 A-JARIありがとう! より引用
とあったので、メンバーとは連絡がとれる関係でいちおう元気でいらっしゃる?ようでちょっと安心しました。
再結成するメジャーなバンドにはそこでもう一度売らんがな!というセールス戦略があることがほとんどだと思う。
そういうオトナの事情的な背景ではなく、メンバー同士の絆がずっと続いていて、同窓会的に集まって、遠くからでも駆けつけるファンがいて、大いに盛り上がるLIVEができる、というのはファンにとってはもちろんだけどメンバーにとっても幸せなことなんじゃないかな。
だったらいいな。
わたしはそういう幸せなバンドの幸せなファンでいられて本当に嬉しく思う^^
5年後、10年後にまたLIVEがあったらその時も行きたいと思ってるので、メンバーみなさんには健康かつ幸せであってほしいし、自分たちも健康でいなければ!…そして次のLIVEでは座席があることを期待しつつ…(笑)
紹介動画
ライブ版:SHADOW OF LOVE:中野サンプラザで行われたホールでの初めてのLIVEの時のですね。もちろん行ってます!
ライブ版 卒業:あじゃりの頃からの人気曲
先週末の30周年ライブでの名曲、長い夜:LIVEに行けなかった方はぜひ!上げてくださった方感謝です〜!
あとがき
今日は11月の雪という珍しいことが起きて本当に寒かった!
大晦日の紅白の出演者決定というニュースも流れてきて、すっかり真冬気分に…。KinKi KidsもPUFFYも20年ですか。ちょっとびっくりするなど(笑)