ヘンリー8世と后たち② | Rucca*Lusikka

rucca-lusikka(ルッカ*ルシカ)ブログTOP

横浜のwebデザイナー&ライターRucca(ルッカ)のサイトです。ノート術で人生を楽しくおもしろくすることをテーマにブログを書いてます。

歳をとって子供が産めなくなってしまった王妃と、やっとの思いで無理やり離婚を成立させた時ヘンリー8世は42才になっていました。ずいぶん時間がかかってしまったのです。かわいそうな王妃、キャサリン・オブ・アラゴンはロンドンから去り、その3年後に亡くなりました。その死は毒殺とも言われています。

ヘンリー8世は英明な王と言われています。王には今の自分の王朝を揺らぎのないものにする責任がありました。長い戦争の傷跡が残るイギリスの国内の安定をまた乱すわけにはいかないのです。その為に自分の私欲だけでなく、男子の跡取りが不可欠だったのです。実際、ローマ教皇までを敵に回しての無理やりなこの離婚劇を実行してしまう行動力はすごいです。

そしてその離婚劇の真ん中にアン・ブーリンがいました。彼女ははじめ王妃の侍女だったのですが、王に見初められたのです。しかし彼女は王の愛人になることを徹底的に拒んだのです。

若く可愛らしくエキセントリックな魅力のアン、ヘンリーはいつものようにすぐに手に入れられると思いきや、彼女はプライド高く、

『愛人なんてとんでもない!私にとって純潔とは夫となる人に捧げなくてはならない結婚持参金の中で最も重要で価値のあるものなのです!』

と言って王の求愛を撥ね付けてしまうのです。その為王はますます彼女に夢中になってしまいます。王がアンを我が物にするためにはアンと結婚するしかありません。そして子供の産めなくなった王妃と離婚して、アンと結婚することを実行に移した4です。

王の熱愛を受けアンの立場は次第に強くなり、彼女は次第に傲慢で尊大になっていきます。キャサリン王妃はただ耐えるのみ・・・。離婚が決定的になったとき、初めてアンと王は結ばれ、その後幸運にもすぐに身ごもり、2人は内密に結婚式を挙げます。そして王の離婚が成立後、彼女は王妃として戴冠式を行ったのでした。

が・・・生まれてきた子供は女の子だったのです。後のエリザベス1世です。

キャサリン王妃との離婚に思わぬ時間がかかったため、アンは28才になってました。次こそは男の子を生まなくてはいけない!!しかし、肝心の王の愛情は、彼女を得て、産まれた子供が女の子だったことで急速に冷えてしまったのです。彼女は焦ります。その姿は王の目にはもうかつての可愛いアンではなく、ただの口うるさいヒステリーな女でした。

王の愛は穏やかな優しさを持つ、ジェーン・シーモアという女官に移りました。

二度目の妊娠が流産で終わった時、アンは自分の運命が、かつて自分が追い込んだ、キャサリン王妃と同じ道をたどる事を予感をしたでしょうか。。。

ヘンリー8世は今度はジェーン・シーモアとの結婚に向けて動き始めます。一度離婚を経験したせいかふっ切れてる??今度はアンに姦通の罪を着せロンドン塔へ送ってしまうのです。もちろんでっち上げ。かつてあんなに熱愛して得た妻だったのに。可愛さあまって憎さ百倍になってしまったのかしら。

哀れアンは結婚後わずか3年で処刑されてしまったのでした。。。そしてその10日後、ヘンリー8世はジェーン・シーモアと結婚式を挙げています。

アンの結婚までの『作戦』はなかなかうまくいってました。モテる男を自分のものにするためのそのテクニックは参考になる?・・・でも所詮は略奪愛、あまりにもわかりやすい残酷な結末となってしまったのでした。しかしヘンリー8世、酷くないか?・・・16世紀の人間を現代の価値観で判断してはいけないとは思うんだけど。

「私の唯一の心残りは、幼い娘エリザベスです。神よ、幸うすい娘をどうかお守りください。」

アン・ブーリンは最後にそう言って斬首されたそうです。

さて、この処刑の日からわずか10日後、新しく王妃となったジェーン・シーモアという人はどういう人だったのでしょうか?

 

彼女はキャサリン王妃、アン王妃に使えた女官でした。彼女自身は取り立てて美人でもなく、平凡な容貌の女性だったそうです。写真見てもそうかも・・・でもヒステリックなアンに疲れた王にとって、彼女は理想的な「癒し系」だったのでした。ただ彼女には野心家の兄が2人いました。

王が彼女に興味を持ち始めたころ、彼女の一族は慎重にコトの成り行きを見守りました。彼女も前王妃の悲劇を知っているので慎重に対応しました。アン・ブーリンの失脚も、このシーモア兄弟の政治的暗躍があったかもしれないですね。

王妃ジェーンはキャサリン王妃の遺児であるメアリーに同情的で、メアリーも彼女を慕い、アンの娘のエリザベスにも優しく接しました。複雑な環境のなか、王のために優しい家庭を作ろうとし、そしてついに!!ヘンリー8世待望の男子を出産したのです!!

生まれた男の子は徹底した衛生管理の元、大切に育てられエドワードと名付けられました。しかし・・・ジェーン王妃はその後まもなく、産後の肥立ちが悪く死んでしまったのです。

46才にしてやっと築いた平和な家庭、やっと授かった男の子、幸福の絶頂から一転、王は哀しみのどん底に突き落とされてしまいます。わずか1年5ヶ月の結婚生活でした。その死はアン・ブーリンの呪い、、という噂が立ちました。今でもハンプトン・コート宮殿では、白い服を着た彼女の幽霊がさまよっていると言われているそうです・・・。

さてさてさらに続く!!

参考リンク

ヘンリー8世 アーカイブ | Rucca*Lusikka

参考書籍


Also published on Medium.

おすすめ本&グッズの一覧

おすすめ本&グッズの一覧

, , ,

運営者について

ブログカテゴリー

アーカイブ

はてなブックマーク