先週、テレビ東京の「カンブリア宮殿」で、函館のハンバーガーチェーン店「ラッキーピエロ」のことを特集していました。
ちょうどその前の週末に、函館に旅行に行きラッキーピエロでハンバーガーを食べていたワタクシ、楽しみに放送を見ていました。
旅行前に、函館には有名なハンバーガー屋さんがあると聞いていて、行ったらぜひとも食べてみたいって思ってたんですよね。
今回の旅行は、札幌に住む友達と新千歳で落ちあいドライブで函館への2泊3日の旅でした。道産子の彼女もラッキーピエロのハンバーガーは食べたことがないというので、到着日のランチに食べに行ったのです。
これが美味しかった!!
バンズも中のチキンも!!うまいうまいうまい!!!
さらに言えば珈琲までも美味しかった!今後の胃袋計画により今回ポテトは頼まなかったんだけど、この写真をFBにアップしたら、私の仕事の出稽古先のボスさま(函館出身)より
「ラキポテがない!」
とのツッコミが(笑)
そうか、ポテトもやはりセットで頼まなくては行けなかったかと後悔しました。そしてポテトは「ラキポテ」というんですね。うーん、食べておくべきでした!
さらにさらに言えば、私たちが入ったのは森町赤井川店という店舗でしたが、内装が(センスが良いかは別として)なんとも個性的。変な絵(失礼)がたくさん飾られていておもしろいのです。
さらにさらにさらに言えば、店員さんがみんな笑顔でなんか気持ちいい。
友だちの話によると、ラッキーピエロは札幌にも無いんだそうです。こんなに美味しくて、こんなにけっこう有名なのに(函館出身のバンド・GLAYがアマチュア時代よく食べていたという話から、名前が全国区になったという説)、東京どころか札幌にも出店してないなんて。
食べながら、なんでだろうね?、もったいないね?って話していました。その答えがちょうどカンブリア宮殿で明かされましたね。
地元・北海道産の食材にこだわり、原価率は業界平均よりかなり高い。店舗も1店1店テーマが設定されていて、内装が全て異なる。王社長は「函館から出る気はない」と語り、東京進出など規模拡大に走るつもりはないという。 規模の追求と標準化で低コストの効率的経営を進めてきた大手の真逆を行く、ラッキーピエロの経営戦略とは?
カンブリア宮殿HPより本文引用
ラッキーピエロの王社長は、これからも地元函館の人々に愛されることを第一に考え、東京進出は考えていないそうなんです。決して大きいとはいえない函館という商圏の中だけでやっていくと。
ただ、それは成長をしないという選択ではありません。
店ごとに違うコンセプトの内装、あっと驚くようなメニュー、ロイヤル顧客へのえこひいき、個性的なおみやげグッズなどで、「SNSでシェアされるような」仕掛けを、かなり戦略的に作っています。
お店に入ったらそのユニークさに写真に撮りたくなるような。ハンバーガーの袋を開いたら食べる前に写真を撮りたくなるような。そしてそれをSNSなどで見た人が、
自分も函館に行ったら絶対に食べたくなるような。
そんななんとも楽しいお店ラッキーピエロ。
これ、函館にしか無い、行かないと食べられないっていうのがやはりポイントですよね。もし行ったら絶対食べてみたいって思いますもん。
「ナショナルなものこそがグローバルになる」
という言葉がありますが、それをラッキーピエロ的にいえば
「ローカルこそがグローバルになる」
なのでしょうか。
店舗数を増やすとか、東京に進出するとか、そういうどんどん大きくなる型の「成長」ではなく、地元に愛され、全国からもわざわざ食べに来てもらえるという、どんどん愛される型の「成長」を目指している。
さて、幕末好きのワタクシ、今回は函館の五稜郭や江差などを回ってきました。観光資源が豊富にある北海道ですが、函館の街の様子はやはり商店街にも土日なのにシャッターは目立ちました。
でもそんな中こうしてあえて地元にこだわり、全国からファンを呼ぶようなお店があるっていうのはすごいことですね。村上龍さんが編集後記で、
中央への、根拠のない憧れから脱皮する地方の企業が増えている。ラッキーピエロは、その象徴だ。
と仰っていました。私も同じように感じました。
函館にまた行くことがあったら、今度は「ラキポテ」も絶対に食べてこようと思います^^
参考リンク
- ラッキーピエロwebサイト→ハンバーガー ラッキーピエロ 函館のハンバーガーショップ
- テレビ東京カンブリア宮殿→大手に勝つ!地域No.1店のつくり方~熱狂ファンに愛される異色ハンバーガーチェーン