先週の土曜日、FREEexメンバーの方が主催の「スマートノート塾」に参加して参りました!
講師は岡田斗司夫さんの「あなたを天才にするスマートノート」本の執筆者のお一人である、FREEexメンバーの福田文(スマートノート執筆担当:@fumi_ex)さんと神田貴成(大阪NHKセミナー・スマートノート講座担当)さん。
自分の今書いているノートを見てアドバイスをしてくださるということで、とても楽しみにしていました!私も今までブログでスマートノートについてあれこれ書いてきましたが、ほとんど自己流の使い方の内容だったので、ここできっちりと本家の方のアドバイスを頂きたいなと思って。
また、今までこのブログではスマートノートの第3フェーズまで説明しましたが、次の第4フェーズ、これは「ノートを他人に見せる」というフェーズなんです。こういう場に参加して、他の人のノートを見せてもらったり、ノートを介しながらノートについて話を聴くことはそのまま第4フェーズの実践にもなります。
今回のMYノート術は、第4フェーズについて&スマートノート塾参加で得たもの、についてまとめたいと思います。
まずは前回までの「第3フェーズ」の「壁」について
スマートノートには第1~7までの「フェーズ」があります。
- 第1フェーズの「5行日記」、第2フェーズの「5行日記+採点」についてはこちら
- 第3フェーズについてはこちら
→【MYノート術5】実践!スマートノート【考える力をつける編】
ノート塾でも話しに出ましたが、スマートノートで躓きやすいのはやはりこの第3フェーズに入ってから、という人が多いそうです。
第1、第2フェーズはとりあえず5行日記をつけていれば「できてる」風になるのですが、第3フェーズからは急に「自由度」が上がり、「自分の型を自分で考える」ことが増えるため(考えることが訓練なのですが)、「自分のやり方が正しいのかどうかわからない」「5行日記からなかなか思考が広がらない」などの意見が多いようです。
フェーズは7までありますが、第5フェーズからはもうノートの「書き方」の段階ではなく「思考力の成長」の進化をいうのであって、書き方はこのあとすべて「第3フェーズ」のままなのです。第3フェーズに入った「思考力」をいかに「収穫の第5フェーズ」まで育てていけるか。
そのためのノートの脱皮が「第4フェーズ」に当たると思うのです。
なので今回イベント参加して強く思ったのですが、第3フェーズの段階になったら意識して早めに第4フェーズの「場」をつくるのがいいですね。そのほうが絶対に「ノートの進み」は加速します!
「ノートをつけたい」と思う人は、たぶん基本的に几帳面なコツコツタイプの人が多いと思うのです(…私がそうかどうかは大謎)
なので、5行日記という「型」のある第2フェーズまでは得意!・・・しかし「自由」な第3フェーズになるとどうしていいのかわからなくなりがち。
この「自由」のなかから「自分の型」を見つけるためには、どうしても「鏡」が必要なのです。
「鏡」とは、他の人のノートを見ること、ノートについて話すこと、ノート実践者の話を聞くこと、ノートの先輩からアドバイスを貰うこと、になります。
「鏡」を作ること、見つけること、それが第4フェーズです。
私がこの「MYノート術」のブログを書いている理由は「スマートノート実践者を自分の周りに増やしたい」という野望です。それは私なりの「鏡」作りなのです。
また、今はひとりでスマートノートをつけてる人にちょっとでも「へ?こんなふうにつけてる人もいるんだ」的な、「鏡」にもなれたらいいなと思います。
(そんなわけで、これは私なりの第4フェーズの実践でもあり、「場」へのきっかけ作りでもあります。なのでご意見やご質問、ツッコミなどなどいただけたらとても嬉しいです。)
では第4フェーズとは何か?
第4フェーズの「キモ」は、「ノートを持って町に出よう!」です。
- ノートを「究極の私的空間」から「人との対話ツール」として使う!
- 相手がわかって、自分の考えも伝わる「コミュニケーション機能」がアップ!
- 1人でノートに書くより、より多くの発見や学びがある。表現力がつく。
- 第3フェーズで身につけた「セルフマネジメント力(思考力)」を他者の為に役立てよう!
「ノート」の中身は私の脳内と、毎日の生活などの超私的情報だらけです。そのノートを他人に見せるのが第4フェーズ??
「ノートの中身を他人に見せるなんてとんでもない!!」
と思います。はい。・・・でもここがですね、「ノート」と「日記」の根本的な違いです。
ちょっと余談になりますが、私は15歳あたりから23歳くらいまでずっと日記をつけていました。多感な時期のものなので中二病全開&恥ずかしさの極みな内容で、これが部屋にあるうちは出先でうっかり死ねない・・・と思いつつもずっと捨てられずにいました。
あの日記は絶対誰にも見せられない・・・ではなぜノートは見せられる?
いわばノートは「日記」よりも「ブログ」に近いかもしれない。恥ずかしいことも超ダークサイドなことも書いてある。でもそこには「客観性」も入っている。見られることを考えて書いている。(ウソとは違う)
この「客観性」をもって書くというのが重要かなと。それは脳内の垂れ流しではないのです。脳内の垂れ流しは私の恥ずかしい過去の日記の方なのです。ノートに書かれているのは「思考の記録」です。
私はたまにダークな気分になると「暗黒ノート」を書きます。
「○○が嫌い、ダイッキライ!!」→「ここが嫌い」「ここも嫌い」「ここがムカツク」
ここまでは脳内垂れ流しです。ただこれが「日記」ではなく「ノート」だと思い、さらに第3フェーズの「論理的思考、上下水平の考える」に沿って思考を進めていくと、こういう風に↓考えていく「作用」が入ってくるのです。
「なぜ嫌いなんだろう」「昔もこんなことがあった」「なぜこういうことにいつも悩まされるのか?」「それは自分のこういう部分に原因があるのかも
・・・これは人に見られるかもしれないからという「ええカッコしい」の部分も大きいと思います。でも大事なのは、客観性という「ええカッコしい」ボタンを押して、脳内がプラスの方向へ思考をはじめることなのではないかと。これは「ええカッコしいな嘘を書いて終わり」とは違います。
第4フェーズはノートで人と会話をする、ノートの中身を話したくなるというフェーズです。
少し前にノート好きの集まりがあって、その時スマートノートについて話す時間を頂きました。はじめてノートについて話し、自分のノートも紹介したのですが、その時終わって感じたことは「もっと人に見せられるノートを書けるようになりたい」でした。
それから自分のノートがずいぶん変わりました。暗黒部分ももちろんあります。ええカッコしいの部分もあります。だけど前よりノートに正直になった部分もあります。
自分の内側だけにあったノートが、一歩外に飛び出したら、ノートはさらに進化する。
第4フェーズは「日記」的な呪縛から自由になって、外にひらかれることによって「もっとノートが好きになる」フェーズといっていいかもしれない。だから第4フェーズ実行の機会はどんどんこれからも増やしていきたいです。
第4フェーズの場・スマートノート塾に参加して
そんなわけで参加したスマートノート塾。とにかくすっごい勉強になりました。講師のお二人はスマートノート歴も長く、また、他の方のノートをたくさん見てきている方々なので、ノートを見ればだいたい「どこまで来ている(と言う表現でいいのだろうか?)」のかがわかるんだそうです。
この日参加メンバーより上がった、ノートについての質問や、やっててわからなくなっているところ、などの質問は以下の様な感じです。
- ノートはいつ書くのがいいか。書く時間を上手く作れない。
- いざノートに向かうと集中力が続かない。「あとで書くリスト」ばかりが埋まってしまう。
- 仕事でつらい時期にノートに腹が立つことばかり書いていたら、スッキリはしたが腹立つことしか書けなくなった。
- フェーズ3からどうしていいかわからない。ちゃんと書こうとすることで首を絞めているような気がする。
- 周りにやってる人がいないので、モチベーションを保つのが難しい。
- 考えるための「お題」が浮かばない。いいお題の出し方を知りたい。
- 手帳との併用の仕方について。
- 人のことばかり書いてしまって自分のことが書けない。
- 自分のノートの書き方がかなり自己流にもなってるのでこれで大丈夫かどうかを知りたい。(←コレ私)
これらに講師のフミさん、タカシゲさんはスパスパーッときもちよく答えを出してくださいました。いただいたアドバイスをいくつか紹介させて頂きます。
- 本の言うとおりに書こうとして、ガチガチにやってしまう人が多い←第3フェーズで詰まるタイプ。
- 女性はノートが小さい人が多い。ノートの小ささが原因で「広がらない」こともある。
- 第3フェーズで悩む人はノートを大きくしてみよう。オススメはB5サイズ。
- 「書くべきことしか書かない人」が多い。ノートに「完成度」は求めないようにしよう。ノートは「練習の場」です。
- ノートはできるだけ分けずに一冊にまとめたほうがよい(スケジュールなどは別)
- 「今日で1日終わり」「明日またイチから考える」が基本。書いて忘れてもよし。
- 1日の書くことは見開き2ページに収めるように。お弁当箱につめる感覚で。
- 「空白」は無理に埋めようとしない。「お題」だけ書いて寝てもよし。
- 5行日記の採点は、人がしたことへの採点ではなく、自分がそれで感じたことを採点する。
- お題は分析するに値するものを探すのではなく、自分の日常から持ってこよう。
さらに、ノートのタイプは二種類あって、「広げる必要がある人」と「まとめる必要がある人」。私は「まとめる必要がある人」でした。た、たしかに。
「書きすぎない練習」も大事だと。
私はマインドマップを使って思考することが多いので、思考が広がるけどまとまらないことも多いです。とりあえずでも「今日の答え」を出す練習を、これから意識して組み込んでいこうと思いました。
知識を得て、実践、評価を受けて、人に教える。これの繰り返しですよw RT @ruccaoz: 土曜日の@fumi_ex さんのスマートノート塾、自分のノートにアドバイスを貰えたり、他の人のノートの悩み(躓くところ)を聞けたり、すごい参考になった。本 #ノート術 #スマートノート
? フミさん (@fumi_ex) 11月 6, 2012
講師のフミ(@fumi_ex)さんより後でツイッターで頂いたアドバイスです。この「評価を受ける」「人に教える」場が第4フェーズなんだと思う。
やはりひとりでやるのではなく、身近な友だちを巻き込むのもノートの成長への一歩ですね。私も最初はひとりでやっていましたが、ノートのことをブログで書いたり、Twitterでつぶやくようになってから、「私もノートを始めた」という友だちが増えたり、「私もノートをやってます」という人が新たに友だちになったり、「ノートのこと」を話す機会がどんどん増えてきました。
ノートに行き詰まりを感じていたら、ノートを持って町に出る!これを意識して書いていくとノートに変化が起きてくるかもしれませんよ☆
参考リンク
フミさんのブログ → ノート書きます、フミですから。
フミさんのブログよりスマートノート本の原型になった岡田斗司夫氏の2009年の講演 →?【文字起こし】スマートノート原形
私のこれまでのブログ記事【MYノート術】記事一覧 ↓↓
参考書籍
スマートノート本はもちろんですが、岡田斗司夫氏の新書「オタクの息子に悩んでいます」もノートの思考的にオススメ。新聞での悩み相談の連載を書籍化したものですが、悩みへの寄り添い方、相談内容からその人の悩みの本質を見つける考え方、などなど、スマートノート的思考がかなり織り込まれています。
第4フェーズはノートを介して他人の問題解決に協力するフェーズでもあります。なのでぜひご一読を…ていうか参考云々よりも、フツーに読んでてとてもおもしろかったです。