尾道をあとにし、最初の宿は福山の「鞆の浦(とものうら)」という町に取りました。
2日めの予定はしまなみ海道なのに、なぜ近い尾道ではなく鞆の浦に泊まったのかというと、旅行の予約が直前過ぎて尾道に宿が取れなかったからなんです。「鞆の浦」という町のことは全然知りませんでした(字、読めなかったし)
ところが、行ってみたらとっても素敵なところでした!!
昔から「潮待ちの港」として大いに栄えたという歴史ある港町で、ジブリ映画・崖の上のポニョの舞台にもなったそうです。また、坂本龍馬がいろは丸事件の時に滞在したという所縁もあるそうです。(今回は定番の幕末めぐり旅行ではないのですが、思わぬ所での遭遇でした)
翌日は朝から大雨…でも台風はそれて強風はなく本当によかった。宿をチェックアウトしたあと、傘をさして少し町中を歩いて散策します。
ああもうこの大雨が恨めしい…でもなかなか風情が出てると前向きに捉えることにします。旅館の食事も美味しかったし、港町の散策も楽しかった。鞆の浦、とっても素敵なところでした。
しまなみ海道
さて、今回一番行きたかった場所がこのしまなみ海道です。瀬戸内の小島が浮かぶ風景を見たかったのです。なぜかというと、きっかけはこの小説。
ファンである宮本輝さんの小説、星宿海への道です。
星宿海とは黄河源流にある湖沼地帯で、名前のとおり、天上の星々が生まれる場所と言われているそうです。ここで詳しい読書感想は書きませんが、行方不明になった主人公の兄がこの場所に深い深い思いを寄せていて、その地に似ているとされたのが、この瀬戸内の海に浮かぶ島々の風景だったのです。
星生まれるという伝説の地「星宿海」に似ている風景・・・素敵じゃありませんか!
なので中国地方または四国に行った時には絶対に訪れてみたいと思っていました。小説でのその舞台は、しまなみ海道の今治側に近い、大島にある亀老山展望公園です。
大島で降りて、まずはふもとの道の駅、よしうみいきいき館でランチ。雨も強くなりこの海抜で空がこんなに霞んでいます。展望台は山の上・・・ううう、もしかして・・・。
公園到着・・・なんも見えんw霧のバカーーーー!!(#゚Д゚)!!
それでもしぶとく風雨に耐えながら待っていたら、願いが通じたのか少しだけ霧が晴れてきました。
うっすらと霧に浮かび上がる、瀬戸の小さな島々。ああ、これが星宿海へ続く景色かぁ・・・感動。
ちなみに晴天だったらこんな風景です。
小島の風景はたしかに、湖沼地帯を彷彿させますね。本当の星宿海には辿り着けそうにないけどとてもイメージが広がりました。
ところで、星宿海について調べていたら、こんなアニメーションを見つけました。2分足らずの小作品ですが、ご覧いただければ星宿海へのイメージが膨らむと思います。
どんな経緯で作られた作品なのかわからなかったのですが、とても素敵でした☆
※追記
Twitterで@takezinさんが教えて下さいました。丸山薫さんという作家さんの作品だそうです。こちらが丸山さんの公式サイトです。
MARU PRODUCTION
星宿海を含むアニメーションの小作品の一覧はこちら。どれもとても素敵、絵がすごく好きかも!
MARU PRODUCTION/Animation
さて、四国本土を目前にして、上陸せずまた本州に戻ります(いつか四国にも行きたい!うどん食べたい!)
帰り道では少し雨も小ぶりになり、海道からの瀬戸内の風景を楽しむことが出来ました。でもいつかきっと晴れた日に訪れてみたいですね。今度はのんびりと小島めぐりとかしてみたいな。
ところで、瀬戸内で食べたものは全てにどこかほのかに柑橘系の味付けがあり(サラダのドレッシングとか)、どれもとても美味しかったです。お醤油は甘くないほうが好きですが(笑)
さて、最終日は倉敷です。隣の岡山県に向かいます。旅日記、もう少々お付き合い下さいませ♪
この旅日記のまとめはこちら 尾道・鞆の浦・しまなみ・倉敷旅行日記
参考webサイト
鞆の浦の魅力がいっぱい詰まったwebサイトです。
前の記事で紹介したisokassi*のMさんも、今月偶然同じルートの旅をされていてブログに書かれています。こちらの写真は晴天なので、晴れた風景はこちらでお楽しみ下さい♪
晴れた亀老山展望台のパノラマ写真がご覧いただけます。
本当の星宿海の写真が載ってるサイトです(中国のサイトです)