三十路のハローワーク④ | Rucca*Lusikka

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横浜のwebデザイナー&ライターRucca(ルッカ)のサイトです。ノート術で人生を楽しくおもしろくすることをテーマにブログを書いてます。

今、アルバイトで元いた会社の別店舗にヘルプで入ってるのですが、この前お店でちょっとヒマな時間があったので、一緒にいた20代のスタッフ2人とおしゃべりしていました。どちらも入社一年未満のピカピカの期待の新人です。

なのに2人とも揃って『早く辞めたいんです』と言うのであります。

『そんな事言ってる人に限って、気がつくと10年とかいちゃうんだよね~』と軽い気持ちで言ったら、

『きゃーーー!!いやぁああああ!!』

『絶対いやぁあ!!ありえない!!』

と、予想外の絶叫に私のほうがびっくり!!Σ( ´ ゚ □ ゚)

『来年の今頃には絶対に辞めてます!』『結婚したら絶対働きたくない』と2人揃っていうではありませんか(つД`)・・・このお店の核になってほしいフルタイムの2人がこうだとは・・・店長が聞いたら泣くぞ??

まぁ、この年頃だと仕事へのやる気よりも、もっと彼氏や友達と会う時間が欲しいって言うのもあるんだろうなぁ。

ここのお店の店長さんは、もうかなりのベテラン店長で、この会社には珍しい既婚・子持ちの店長です(もちろん親と同居でバックアップ付きですが)。バリバリ働いて、結婚もして、子供もいて、ある意味とても『カッコイイ』と思うのですが、今の若い子にはそういうのってかっこよく映らないのかな?

確かに店長業務は過酷だし、はたから見てても両立の大変さが伝わってきます。このお店には主婦のパートさんも何人か働いているのですが、必死で働く両立店長と、優雅に働く主婦パート、つぶさに見てしまうとやはり店長の大変さが痛く思えてしまうのだろうか。

先日観たテレビ番組。またもクローズアップ現代ですが。

11月13日(月)放送
輝いて 悩んで
~“均等法第1世代”の20年~

男女雇用機会均等法の施行から20年。男性と対等に働く総合職として就職し、”日本の新しい女性像の開拓者”として、時には男性以上に働き続けてきた”均等法第一世代”の女性たち。彼女たちの中には、20年経った今、管理職として男性の部下を多数抱え会社を切り盛りしている人も少なくない。一方で、”トップランナー”として走り続ける生き方に違和感を感じ、働く事とは何か、改めて問い直している女性たちもいる。また、40歳前後に差し掛かり、子どもを産むことができるリミットを迎える中、子ども産むのか産まないのか、重い選択に直面している女性たちもいる。新しい女性像を切り開いてきた”均等法第一世代”の女性たちは、何を得て、何を失ったのか、この20年の歩みを通して日本女性の生き方を見つめていく。

これまた興味深かったです。雇用機会均等法の第一世代は、雅子さまとかがその世代になるのかな?ご飯の仕度をしながらのテレビだったのでじっくりとは観てなかったのですが、出ていた4人の女性は、どの方も大手の企業や銀行で管理職にまで上り詰めたエリートです。

どの人もみんなハキハキしゃべり、英語もペラペラ、できる女って感じ。どの人も人一倍勉強して努力して、いまの仕事にやりがいや責任を感じているみたいです。

でもうち一人の人は子供が3人いて、子育てに専念する為に退職したそうです。今は子供との時間を密にしたい、と。それでも子育ての合間にも英語の勉強を欠かさず、また働く意欲を失ってはいません。ほかの3人の方はお子さんはいなかったみたい。向かってくる問題をひとつひとつ解決していったら、結果的に子供を生むという選択ができなかった、とか。

スタジオゲストの解説員の方の話だと、ここ20年で女性管理職は倍に増えたらしいけど、それでも全体の3%に過ぎないらしいです。その多くは第一子出産で退職してしまうらしいです。

解説員の方は、総合職で活躍してる女性がいま行き当たってる問題から、また新しい女性の活躍のできる働きかたが生まれると良い、と話していました。結婚や子育て、介護などでフルタイムで働けなくなっても、そのライフスタイルに添う形で働く時間を選べる社会になると良い、と。

男女雇用機会均等法というと、『女も評価されたいなら男のように働け法』みたいな気がしているのですが、うーん、、男女平等は女が男になることじゃないと思うのです。

でもこの番組を見た人が書いたブログをあれこれ見てると、

『さっさと人生を見つめ直した主婦が、子供もいて、最も気楽で幸せそうに見えた。しかし、こういう女は、社会に進出したい女の敵である。40歳で人生見つめ直して退職されたんでは、企業はやはり女を管理職には就かせたくなくなる。』

てな厳しい意見もあったりして、なかなかまだ理解されるには道のりは遠いのかなって思いました。男でも40歳で人生見つめなおして退職する人はいっぱいいるんじゃね?って思うんだけどなぁ(-“-;)。まあ第一世代の方はもうさんざん今まで言われ続け、もう馴れちゃったくらいの言葉なんだと思うのですが。

私がいた会社は雇用機会均等法とはあまり関係のない?社員の9割が女という会社でした。最近では女性の部長も何人か誕生してました。

でも個々のお店に行くと、正社員は男、パートは女、って感じで、正社員でいるなら男のように働かないといけなかったです。なので正社員は非婚率、離婚率どちらも高でした(>_<)だから私のように結婚などで一回辞めて、パートで働く人も多いのです。そうやって女の中での男女のバランスをうまく?とってる??

うーん、全ての女が女らしく、結婚して子供を育てて、ライフスタイル優先な働きかたをすると会社が会社としてやはり成り立たなくなるのかな?(従来の)男のように働く人がいるからこそ、(従来の)女のように働ける人が働ける、のか?そうすると(女なのに)男のように働く人から見たら逆に不公平なのかな?

若いスタッフが『早く辞めたいー』って叫ぶのも、男のように働く自分の将来に魅力を感じないのかもしれない。仕事のおもしろさとかがわかってくればまた違うと思うんだけど・・・。

『結婚してRuccaさんのようにアルバイトくらいで働くのが理想です♪』

と言われてしまって、なんだかとっても複雑な気分になったのでした・・・。でも確かに楽です。シアワセです。ハイ。もう二度とあんなに胃の痛くなる役職にはつきたくないです。もーーーアリエナイです。できないです。無理です。

でも結婚してなかったら働かないと食べていけないし、まだ働いてたんだろうなー。地方転勤とかもあったかもしれない。地方に飛ばされたら辞めてたかもしれないけど。いやその前に体壊してたかも。どっちにしてももう長くは続けられてなかっただろうな。

この先の働きかたもなんだかまだ迷ってます。フルタイム希望だったけど、パートタイムでもいいんじゃないかなって・・・若いスタッフの意見も一理あると思う(でも一度は仕事のおもしろさも経験して欲しいな、とも思うんだけどね)。今ほんとにシアワセですから。。。そしてやっぱり、ちょっとの罪悪感・・・(´・ω・`)

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