その日の出来事、いま考えていること、これからの漠然とした「やりたいこと」、ちょっと気になったこと、嫌だなと思ったこと、おいしかったごはんのこと、などなどをノートに書くようになってもうすぐ2年になります。
日記というよりは「雑記」で、普通手帳に書くようなことをもう少し拡大して書いている感じです。このノート術は岡田斗司夫さんの提唱する「スマートノート」です。
飽きっぽい私がこうして続けられていることに自分でもびっくりですが、ただなんとなく忙しく過ぎるだけの毎日を、ちょっと「考える」癖を持つことで、ちょっと人生が楽しくなっていくような、そんな「実感」を感じる今日このごろです。
私がノートをつける最大の目的は「おもしろき人」になるためです。
おもしろき人ってどんな人のこと?
私が考える「おもしろき人」とは、「感じる」チカラに長けた「退屈しない」人です。例えば1冊の小説を人が楽しむ10倍楽しめるような…それは自分の中に「知識」と「教養」と「経験」を行き来する「脳内リンク」をいくつも持ってるからです。
どんな物語も「自分の物語」として語れる、どんなことに対しても「自分の見識」が自分の言葉で言える、どんな人に対しても「自分らしく」振る舞える、そんな自由自在な人のことです。
スマートノートを続けていくことでいつか至るという「第7フェーズ」は、私が思う「おもしろき人の境地」(本の中ではそれを「天才」と言ってますが、私は「おもしろき人」と脳内翻訳してます)そのもので、そこへ至るノートの実践方法に納得するものを感じ、日々実践中なのであります!
今までノート術というと、「夢を実現する」「成功する」「仕事を効率化する」といううたい文句のものが多かったと思います。でもスマートノートは違うんですよ!スマートノートで鍛えるのはひたすら「考える力」。武道の鍛錬のように、日々同じ事を繰り返しながら「考える」を鍛えていくのです。
スマートノートはその成長段階としていくつかのフェーズにわかれていて、第1フェーズから第7フェーズまであります。第1、2フェーズではまずノートを書くという基本習慣をつけることからスタートし、第3フェーズで思考方法の応用に入り、第4フェーズでは「殻」を破ります。それはずっと自分だけと向き合ってきたノートを人とのコミュニケーションにも使いはじめることです。
そして「考える」ことが習慣化し、いろんな情報や知識、自分の経験、誰かが言ってた言葉などが脳内で繋がって、どんどん「わかった!」が連鎖していく状態に至ることが「第5フェーズ」です。
と、ここまではこのブログの「MYノート術」で解説して来ました。
さて、ではスマートノートをはじめてもうすぐ2年になる自分ですが、ではそう言ってるオマエにどのくらいの効果?がでてきているか、2年やっててぶつかった壁はあるか?など・・・一例としてご紹介しようかと思います。
ノートを書くことで変わったこと
まずこの2年で私の身の回りで起こった大きなこと2つは、「フリーランスで仕事をするようになったこと」と「ブログを始めたこと(正確にはリニューアル)」です。
そして、フリーランスで仕事ができるようになったこととブログは無関係ではありません。そしてブログを書けるようになったのは、やはりこの「ノート」のおかげです。
ノートの下地があってこそのルッカ*ルシカブログです。そしてブログを書くという目的こそがノートを続けられるモチベーションです。
ブログを書いているおかげで、普通のプロセスからは縁が生まれないところに縁ができて仕事につながったり、講演会などに行くことでしかお話を伺えないような方に直接お会いできたりと、「大きな劇的な変化」ではないけど「ちょっとずつ起きる変化」が生まれています。
これは…人から見たら「たまたまでしょ」とか「あなたに起こっても私に起こるとは限らない」と思われてしまうかもしれない。確かに私に起きたことがあなたに起きるわけじゃないし、私が嬉しいと感じた変化程度では嬉しさのうちに入らない人もいるでしょう。
ノートを始める前にだって、日々の暮らしの中で2年も経てばそれなりな「変化」はありました。その「変化」とこの2年の「変化」ってどう違うの?と言われたら、
「ぜんぜん違う」
くらいの変化です。私にとって。ていうか「ぜんぜん違う」と思えることがノート効果でもあるんじゃないかな?
日々考えている・・・くだらない事も、どうでもいいことも、思ったことを字に書いて残している。
書いたことのほとんどは忘れています。
でもその忘れ去った「無駄なこと」たちが「手という身体を使って書いたこと」によって脳内に「実りをもたらす腐葉土」に変化し積もっていくのです。
その実感はありますよ!!
もちろん仕事面だけじゃありません。
人付き合いでもずいぶん変わったことがありました。「発信」するということはどんなことであれ「私がどんな人間でどんな考え方を持っているか」を明確にすることでもあります。
「発信」することで新しい人との出会いもありましたが、古い付き合いを見なおさなくてはならないこともありました。それはとても痛みを伴うことでしたが、そのことでひとつ乗り越えたかな、と感じられています。いつの間にか重くなってたものをひとつ手放せた・・・みたいな。
もちろんその境地になるまではかなり悶々と悩み、ノートに何度も何度も書きました。書いてるうちに自分でそれを「暗黒ノート」と名付ける余裕?も生まれてきて、少しづつ納得しながら乗り切っていけたと思います。これもノートがあってこそだなと感じてます。
ノートを書いていく過程での悩み
MYノート術のシリーズをブログで書いていることもあって、コメントやSNSなどでノートについて聞かれることがあります。
去年スマートノートの勉強会に参加した時に、参加した人の中からでも多かった悩みですが
- 「自分のノートの成長がわからない」
- 「ノートが続かない」
- 「自分のノートの書き方をこのまま続けていっていいのだろうか?(合ってるだろうか)」
などです。あと第4フェーズになかなか行けない人が多い。それは身の回りにスマートノートを書いてる人がいないから、ノートについての話ができないのです。
私もノートについていろいろ書いてはいますが、第4フェーズを常に実践できているかというと・・・微妙です。普段は自宅作業が多く引きこもりがちだし、たまに友達と外で会う時でも、いきなりテーブルの上にノートを広げたら引かれるだろうな…という自制心がまだあります(笑)
私にとっての第4フェーズはブログやTwitterなどでノートのことを発信することかな?と思ってます。そのことで知り合いがノートを始めてくれて、会った時にノート話ができたり、ノートのことを質問されて答えるためにいろいろ考えたり・・・などの外的な刺激が生まれてるからです。
なのでスマートノートの第3フェーズがそこそこ書けるようになってきた人には、ぜひノートについての発信をしてほしいな?と思うのです。
発信してるとはいえ私はビビリーなので、全く知らない人から「ぜひノートを見せ合って話しましょう!」といわれたらやはりちょっと尻込みしてしまいます。でもその人がブログを書いていたりTwitterで交流があったりして、その人となりがなんとなくわかってきた方ならグッとお会いしてみたい気持ちが高まります(お会いしたこともあります)。
なので私も第4フェーズは悩んでいますが、ここで!この記事を読んでくださったスマートノート実践者でブログを書いている人がいらっしゃいましたら、ぜひともこのコメント欄などで教えていただきたいなと思います。まずはお互いのブログやSNSの中にスマートノート第4フェーズの「場」がつくれたらいいなと。
先日そんなことをTwitterでつぶやいていたら、スマートノートの師匠、FREEexのフミさん(@fumi_ex)からありがたいリプライとブログ記事をいただきました。感激です!
ノートを人に見せるのはムズカシイですよね?。 @ruccaoz なかなか東京には行けないので、代わりにフェイズ4に移行しやすくなるようなブログ記事を残しておきましたw fuminote.blogspot.com/2013/04/re.htm…? フミさん (@fumi_ex) 2013年4月4日
上のブログ記事の中に、人と会って話してる時に上手にノートを取り入れるコツが書かれています。実はこれ私も実践中!すっごく参考になるのでぜひともやってみて下さい!
ちなみに↑は私が今使ってるノート一式です。一番右がスマートノート(カバーがずいぶん汚れてるw)、となりの小さいのが人と話す時用のメモ帳です。これ使ってひそかに?第4フェーズやってます(笑)このくらいのメモ帳だと違和感なくしゃべりながら取り出せますよ。会話の中で出たおもしろい本のタイトルなどをメモってます。
隣のストライプのは自作のスケジュール帳(MYノート術6参照)です。一番左は仕事用のノートです。これは仕事中のメモや打ち合わせ内容などを書いています。スマートノートとスケジュール帳・仕事ノートは完全に分けています。
次回はどんな風に使い分けているか、書いてるかをもう少し具体的に紹介してみたいと思います。
さてさて、MYノート術シリーズも気がついたら11回目!特にゴールを決めてるわけでもなく、無計画に思いついたら書いています。
明確な目的があるとすれば、ノート仲間を増やすことです!今日たまたま読んでしまったアナタ!スマートノート一緒にはじめてみませんか?