先日、父が入院している病院の隣にある公園を、近道して横切っていったら「ツクツクボーシ」の鳴き声を聞きました。今日はずいぶん涼しくなりましたし、夏もそろそろ終わりですね?・・・っていうかもう35℃とかは勘弁(ノ∀`)
そして「夏の庭」で検索してこちらに来てくださった方々、ご訪問ありがとうございます。しかーし★読書感想文は自分で書きましょうw(なぜか8月の終わりになると検索数が上がります)
ちょっと前になってしまいましたが、「崖の上のポニョ」を観て来ました♪
そして例に洩れず、
ぽーにょぽーにょぽにょ♪
この歌がグルグルとしばらく抜けませんでした(^_^;)・・・今でも気を抜くと脳内に聴こえてきます。おおどうしてくれようw
これから見る人もいるでしょうから、ネタバレは極力やめておこうと思いますがポロリはあるので注意です★
見終わって2週間くらい経つんですが、なんだかあとから「来る」お話だなぁって、今感じています。
お話そのものは本当に、ほほえましい童話というかファンタジーというか、ハウルやもののけ姫みたいなちょっと難しい感じもなくて、トトロのように子供向けって感じなんですけど、
見たあとにすぐ思った感想は
「なんで登場人物の人たちこんなに能天気なの??」
だったんですよ。なんかこう、ツッコミ所満載というかw
宮崎監督ですからただただ童話というわけでもなくて、お話そのものをもしハリウッドでリメイクしたとしたら、きっとCGをふんだんに使ったパニック&ホラー映画にできる感じなんですよ。ポニョは異形のモノ?だし、洪水&津波(世紀末レベルの)はあるし。
ポニョのお話はアンデルセンの「人魚姫」がモチーフになってるらしいです。
前に同じくディズニーで「リトル・マーメイド」として作られたアニメがありますが、私はこれを見たときたまげましたよー!だってハッピーエンドなんだもん!!!
そりゃ、人魚姫は悲しすぎるお話ですよ・・・最後は泡になってしまうのですから・・・だからこそ読み継がれてきたお話だとも思うんですけどね・・・。
いいんですよ。ハッピーエンドの人魚姫があっても・・・アメリカ人のすることですから(謎)
話がそれましたが・・・(^_^;)
同じく人魚姫がモチーフの話というと、清水玲子氏の漫画で「月の子」というのがあります。
もちろん大好きで全巻もっているのですが、清水玲子独特の美しい絵と、やや強引なストーリー&辻褄の合わなさと、独特の?救いのなさ、が、人魚姫のお話の悲しさとものすごい合っていて、悲しくも美しいお話になってます。
最後のね?、セツがショナを抱きしめながら、今、チェルノブイリ原発の大惨事がはじまらんとする一瞬の光・・・ものすごい印象的なシーン、そしてあの奇跡のラスト・・・ふぅ。
あ、また話がそれました(^_^;)
まぁ、人魚姫つながりってことで上げてみたんですけど・・・人魚(ポニョは人面魚w)が人間に恋をすることによって生じる大惨事、というのに「月の子」を思い出し、人魚姫なのにハッピーエンドっていうのに「リトル・マーメイド」を思い出しました。
でもポニョは明るい。大惨事なのにw・・・そしてハッピーエンドでもアメリカンとは違う!!
なんだろうこの後味?これがやはり宮崎マジックなのかなー???
本当に能天気なんですよ。オトナたちが。「あたしお魚だったのー」という少女に「あらそうなの^^」と答えるお母さんとか、洪水の街でボートに乗って非難してる人たちもなんかのんきだし・・・ファンタジーだからと言っていいのか?・・・こんな事にツッコミを入れて物語を楽しもうとしないあたしってやっぱりもう汚れたオトナ??
そんな感じで見終わってすぐはちょっと【むむむ】だったのですよ。
しかしだんだん、後からキタ!!
何があっても動じないオトナ、何がおきても受け入れるオトナ、子供を「絶対に」受け入れるオトナ、ビビらないオトナ、そういう意味での「能天気」というのか、
「能天気」であることへの絶対的な肯定っていうのか、
お話に出てくる「3人の母」にね、そんなメッセージを感じたのですよ。ひとりはソウスケくんのお母さんのリサさん、もうひとりはポニョのお母さん、そしてボートに乗ってた赤ちゃんのお母さん。
ポニョのお話は「母」のお話なのかもしれないね。
【受け入れるオトナ】への絶対的な肯定・・・70歳を過ぎたオトナである宮崎監督ならではの作品だなぁって、あらためてすごいなぁって思いました。30、40くらいじゃまだまだ絶対につくれない世界だと思う。ただただすごい。
そしてあの主題歌の呪い・・・これまたもう、ただただすごいw(ノ∀`)