「四十路越え!」 | Rucca*Lusikka

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横浜のwebデザイナー&ライターRucca(ルッカ)のサイトです。ノート術で人生を楽しくおもしろくすることをテーマにブログを書いてます。

Twitterでフォローしてる方がこの本を紹介していて、とても面白そうだったので読んでみました。

ワタシも四十路越えまして、たとえば求人にエントリーしても返事すら来なかったり、何かを始めたいと思っても「いまさら?」という心の声を聞いて躊躇したり、好きな服が似合わなくなってきたり、なんとなく今までになかった「生きにくさ」を感じることが多い今日この頃なので、なんかこう、共感できたり、ちょっとヒントになったりすることがありそうだなと。

作者の湯山玲子さんは、アラフィフなクリエイティブディレクターさん。カタカナの肩書きからして、「普通のおばさん」ではない雰囲気が漂ってます。

アラフォー世代のカリスマ的存在の女性はあらゆる分野にいますが「恋」も「仕事」も「子育て」も!前向きに夢を持ってポジティブに??!みたいなメッセージの人が多くありません??
でもどっちかっていうと私は、女性エッセイストでは、酒井順子さんや、益田ミリさん、向田邦子さんみたいなおひとりさま系の人が、ぽつぽつと書くもののほうが共感できることが多いんだよなぁ。(別にこの方々のお書きになったものがポジティブじゃないと言ってるわけではありません、念のため)

さて、ではこの本の感想ですが、

 

基本ポジティブです!

 

でもなんというか、やるぞー!夢を叶えるぞー!的な自己啓発ってな感じではないです。ああ、わかるわかる!と共感しながら読めちゃいました♪
特に共感できたのは「四十路と健康」の章。

 

いや、40年も生きてると体のどっかが常に不調っていうのがデフォになってきます。湯山さんはそこんトコロについて

 

40代が陥りがちなトラップが、「体調悪い」を日常化し逃げこむというパターン

 

と書いてます。

 

「年なんだから無理するのは止めようよ」ムードに包まれたら、一刻も早くその場を離れること。彼女たちは無意識にも、健康で活動的なアナタを、「体調不良があたり前の年相応の王国」に引きずり込もうとしています」

面白いことはたいてい無理をしたときに出合える、と言っていい。無理をせず、安全圏で行動していると、もはや心はワクワクする機会を失い、非活動の坂を転げ落ちてしまう。

 

などなど、ああ、わかるわかる。

また、「四十路と仕事」では

 

仕事の第二エンジンを点火すべし

 

と。アラフォーは仕事人生においても分岐点になるポイントだと。

 

止まったまま我慢してやり過ごすには先の人生は長すぎるし、冒険してもその先は必ずしもバラ色ではないかもしれない。止まるも地獄、進むも地獄なのですが、経験上ここで意識的に何らかの第二エンジンをふかさなかった人は、60歳以上の本格的な老いに向かって、早過ぎる精神的退廃を迎えてしまうことになりまねません。

 

実際のところ、自分の周りの友達が仕事に行き詰まってたとしても、もはや「辞めちゃえば?」とか「他にやりたいことを探してみたら?」なんて、たとえ心で思ってもそんなことは言えないのがこの年かなぁ。むしろこんな時代だし、「絶対にやめないほうがいいよ」っていうかも。
そして別に他人にそう言われないまでも、この年まで同じことをやってきたんだから、「なにも変わらないこと」を理由にわざわざ自ら会社を辞める人はほとんどいないと思います。

別に、会社を辞めて新しいことをすることだけが第二エンジンではありませんが。
でも。
あくまでも「仕事」という中でなにかもう一度、エンジンをふかす事の「意味」、というのはすごい共感します。
ではどうやって?

 

30代まで満足のいくキャリアが積めずだらだら生きてきて、考えてみれば捨てるものもなくどん底状態だという人は、実はこの四十路越えが大チャンスです。なぜなら、失うものがなにも無ければ無いで、恐怖心が無くなり、実は思った以上のポジティブなパワーとやることの論理性が出てくる。そうした人にとっては、第二エンジンで飛び立つチャレンジの沃野は思ったよりも広大で豊かかもしれないのです。

 

湯山さんはおすすめは起業だといいます。ひえ??と思いつつも、ライフスタイルの中で、仕事と生活のバランスが変化しやすい女性にこそ起業が向いていると。それは一理あると思う。ま、まあ人それぞれの性格的向き不向きもあるでしょうが。。
私は今一番、仕事での、今はいいけどこの先どうしよう?みたいな悩みがあるので、やはりこの部分に一番ぐっとくるモノが多かったです。
でも私の周りでも、起業というほど大掛かりなものではないとはいえ、自力で商売?し始めたり、そのための準備をし始めたり、そういう人が40過ぎてから出てきました。

 

それぞれに背景はいろいろですが、なんか自分も思うのは、この年になると分かってくるのは人生が一回だってこと。やる後悔とやらない後悔だったらやったほうがいいな、なんてね。

 

まあ他にも、仕事や健康の話だけでなく、四十路と恋愛、四十路とセックス、四十路と美容、四十路とファッション、などなど、それぞれに悩み?を抱える人にとってヒントになる言葉があるかもしれません。
そんなふうに、ざくっと、アラフォー女が「生きやすく生きる」ヒントがいっぱい散りばめられた本です。とはいえ自己啓発本みたいなマニュアルっぽさや、これからの女性の生き方!的臭さはないので、おもしろく読めますよん♪

 

湯山 玲子
ワニブックス
発売日:2010-11-26

 

あ、あとですね、ブクログというのをはじめてみました。読書へのモチベを上げるために!これから本棚を増やしていきたいと思いまーす♪

 

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