さてさて、まだまだ続く萩日記。
萩という場所は、川の三角州になってる場所にあります。
関ヶ原で敗戦した西軍総大将の毛利輝元は、当然お家断絶になってもおかしくなかったのですが、配下の吉川広家が徳川と内通していたこと(吉川さん的には主家を思っての内通)
さらに敗戦後、吉川さんが毛利家存続を必至に懇願したこと(家康のほうが一枚上手だったけど)から、どうにか毛利本家の改易は避けられました。
しかし中国地方を制圧し、120万石以上あった所領は周防・長門2ヶ国の37万石に大減封。しかも家康から「ここになら城を建てていいよ」と言われたのが、この、川の水で運ばれた土砂が積み重なってできた三角州の小さな土地。
マンガ風雲児たちによると
「ほとんど建売住宅と同じくらいの大きさ」
なのに配下の家来たちは、120万石時代の数のままたくさんついてきました(再就職が難しい時代です)。・・・お城のサイズは建売住宅並なのに・・・最初のうちはさぞや苦労されたであろうと想像できますねぇ・・・。
さて、そんな「こじんまりとした」萩城、別名・指月城(しづきじょう)に行ってまいりました♪
とはいえ天守閣など城郭はもうなくて、今あるのは石垣のみです。
で、ここで私、自覚したんですけど、どうやら石垣萌え(*´∀`*)らしいです。
元々、お城を見るのは好きなんですけど、特に大きな石が積み上がってる風景とか見ると今までも不思議な興奮(謎)を感じてはいました。
ここに到るまでの車窓からの風景でも、棚田や河原の古い石垣(石積み?)に萌え(*´∀`*)てましたし・・・。
で、萩城(跡)なんですが、なんというか、よくいえば素朴、悪くいえばもっと整備してもいいんじゃ・・・みたいな(ごめんなさい)公園になってるわけでありまして、城跡がそのまんま残ってるんですよ。
城跡というよりも、遺跡のような感じ。。。だがそこが、、よい!
ここが建売サイズなお城の本丸があったところ(本当にちっちゃいよ)。遺跡というか古墳を思わせる風情。ベンチなんかいらぬのだよ!!
廃な感じがたまらない・・・。萩城でこんなにハァハァ♡するとは思ってもいませんでした(^_^;)
城郭がないとお城に来た感じがしないものかもしれませんが、萩城はできればこのままでいてほしいなぁ・・・このまま「古い遺跡」になってって欲しいです。うん。
廃な写真だけではなんなので、麗しい写真も。こちらにも立派な藤棚がありました。お琴がいっぱい。和服姿の方が多く、この日はお茶会やお琴の演奏会がここで開かれるようでした。
さて、そんなワケで石垣に目覚めた萩城を後にし、今度は城下町に向かいます。
小さな三角州の城下町は自転車で回ってもいい感じで、修学旅行生の自由行動にもぴったりみたいですね。
萩は戦災に遭わなかったらしく、なので昔ながらの城壁のある街並みが残っています。
お天気がよければレンタサイクルで回ってもよかったのですが、あいにく降ったりやんだりの天気だったので、車で移動をしました。もう少し街を歩きたかったなぁ。
ほとんどのおうち(この辺は豪邸ばかり)のお庭には、夏みかんの木が植えられています。山吹色の果実がたわわに実ってました。
さて、まず向かったのは萩博物館。城下町の中心部にある、とても大きくてきれいな博物館です。
ゼツはここで高杉晋作グッズを買う気まんまんw
展示品は、幕末にこだわるだけでなく萩の歴史や特産物についてなど全般を扱っていましたが、お目当ては高杉晋作資料室でした。(写真はホームページより)
高杉晋作も若くして亡くなっているので、展示品は多くはありません。でもその短いけれど激しい生涯を丁寧に追っていてとても見ごたえがありました。
DVDで、晋作の正妻であった雅さんを特集したテレビ番組?が流されていて、7分程度なので見てきました。
思えば不幸な人だよなぁ・・・夫はなにやらいつも政事に追われ跳び回ってて、ほとんど家に帰らず、愛人を囲ってそっちで暮らしていたりもして。。。
さらに若くして未亡人に。。。ううむ。でもさすがあの時代の女は辛抱強く出来てるというのか・・・晩年は亡き夫の思い出を「殆どないんですの」といいながらぽつぽつと語られていたみたいですね。
まあでも確かに「かっこいい」ひとですよねー。早逝(享年29歳)してしまった分余計に若い日のキラキラしたままのイメージが残ってるという感じ。龍馬伝の伊勢谷友介さんの晋作はかっこよすぎでしたが。戦場に着流しで三味線?♪あれはないだろうw
現在、マンガ「風雲児たち」では、晋作さんは江戸送りになった松陰先生を何とか助けるべく奔走中です。
先生無茶です!!!
と言いつつも、先生が牢屋で不自由しないようにと、裕福な実家からの仕送りを使いまくっています。先生に気がつかれないように。
…純真な松陰先生はワイロで自分が優遇されてるなんて考えもしないし、知ってしまったら潔癖さゆえに絶対に受け入れてくれない…弟子は大変ですなぁ。。。
なので表舞台で活躍するのはまだまだこれから。
(作者のみなもと先生には、美内すずえ先生と同じくらい長生きしていただきたいものです・・・。)
さて、そんな高杉晋作さんの生涯を追いつつ、今度は現存してる生家へ行きます。
長くなってすみません、もう少し続く!