『時間を有効に使う』
ってどういうことだろう?(´・ω・`)
無駄なく、テキパキ、効率良く!
これってすごくいいことのような気がする。実際仕事においては間違いなく大切な事だし。
以前、前の会社にいた時、店長会で当時の社長がいつもいろいろスピーチをしていたんだけど、今回思い出した話があります。
社長はいつも近所の昔からなじみの床屋さんに行ってた。そこはおじいさんがやっているところで、世間話をしながらとても丁寧に髪を切ってくれて髭を剃ってくれる。ただおじいさんなのでとてもゆっくりだからいつも1時間くらいかかってしまう。
ある日、社長は出張が重なりとても忙しく、床屋に行きたいと思いつつなかなか行けなかった。あそこに行くと1時間はかかってしまう。でも今日会うお客さんの前ではやはり身なりをきちんとしていきたい。しかしあそこの床屋に行ってる時間がない!!
社長は仕方なく、床屋のおじいさんにすまないと思いつつ、駅にある1000円カットの床屋さんに行ったそうです。
そしてそこはもちろん、パパッと簡単に短時間低料金で『それなりに』仕上げてくれたそうです。
そして社長は・・・意外なほどの満足感に包まれたそうです。
実は肝心の・・・この話で社長が何を言いたかったか、というのを私はすっかり忘れていて・・・このエピソードだけを思い出しちゃってるわけなんですが・・・確か『サービスとは』みたいな話だった気がする・・・で、サービスと満足の関係は常に変わるという事だったかな??・・・うーん、ゴメンナサイやっぱり思い出せない。
この話自体も忘れていたのですが、モモを読んだら思い出しちゃいました。
時間の節約ってなんなんだろう?
灰色の男たちの正体・『時間泥棒』は人間に時間を節約させてその時間を盗む。
彼らは人間から奪った時間で生きている。だから人間にもっともっと時間を節約させなくてはならない。『時間泥棒』たちは人間から奪った生きた時間を小さな葉巻にしてふかす・・・そうすると奪った時間は完全に死んで葉巻の煙となり、この煙は人間を病気にする。
その病名は『致死的退屈症』というらしい。
なににも関心が持てず、感動せず、どうでもよくなり、感情もなくなり、心が冷え切って誰も愛せなくなって・・・虚ろな灰色の顔をしてせかせかと動き回るだけになって、灰色の男たちとそっくりになってしまうらしい。
灰色の男たちの存在に気がついたモモは、一匹の亀・カシオペイアに導かれて『時間の国』にたどり着きます。そこには人間に時間を配っているマイスター・ホラ(時間)という謎の老人がいました。
マイスター・ホラは、灰色の男たちが何者なのかをモモに教えます。そして「時間」についてモモにこう言います。
「人間はひとりひとりがそれぞれじぶんの時間を持っている。そしてこの時間は、ほんとうにじぶんのものであるあいだだけ、生きた時間でいられるのだよ」
そしてモモは時間のヒミツをマイスター・ホラに教えられて、灰色の男たちと戦う決意をするのです。
でも灰色の男たちはものすごく巧みに、人の心の一番弱い所をついて時間を奪うのです。
モモがマイスター・ホラのところから帰って来た時、モモの親友のジジとベッポもすでに時間を奪われてしまいました。
ジジは物語を紡ぐ観光ガイドで、人にお話をするのが大好き。たくさんの人たちが自分の話を聞く、もっと喜んで欲しい、もっと新しい話を、もっと面白い話を!、もっともっと!の期待に応えなくては!!・・・気がつくとジジはもう自分の話したい話しを紡げなくなってしまいました。昔の話をちょっと変えて新しくしたものの繰り返し・・・でも誰も気がつかないのです。ジジは虚しくなります。でももう戻れないのです。
ベッポは街をきれいにする掃除夫でした。ベッポはモモがマイスター・ホラのところに行ってて行方不明になってた間、灰色の男たちに「我々がモモを預かってる」と騙されて、大好きなモモの為に、モモの身代金を自分の時間で払う事に同意してしまったのです。一心不乱に掃除をするベッポはモモとすれ違っても気がつけない・・・。モモも「ベッポはあんなふうに掃除をしないわ」と気がつけない・・・。
そして灰色の男たちは、時間の国から戻ってきたモモに対しても万全の手を打っていました。
モモの友達からモモと話をする時間を奪い、モモを独りぼっちにして、モモの時間を孤独で退屈なものにさせ、モモにもうこんなさびしい時間はいらないと思わせるように仕向けるのです。
さあモモはどうするのでしょう??
と、物語の最後のヤマに入ります!こう書くと本当にファンタジー児童文学っぽいのですが(^_^;)、いやけっこう深いですし本当に考えさせられます(でも説教臭くはないのです)。
灰色の男たち・時間泥棒は、架空の存在じゃなくて、実際にいると思う。
「時間はほんとうにじぶんのものであるあいだだけ、生きた時間でいられるのだよ」
だからつまり、誰かの大切な時間を自分のために奪う人は「時間泥棒」なのです。
長くなったので続きはまた明日!まとまるのか不安になりつつもW