時給に代わる新しい評価方法ないかな? | Rucca*Lusikka

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横浜の桜はすっかり葉桜になりました。八重桜、ハナミズキとこれからますますたくさんの花が咲いていい季節ですね。今週末からはゴールデンウィークです。早いなぁ!

バイト+ちょこちょことした個人請負から完全にフリーになって約1年とちょっと。ここの所ようやくあちこちからお声をかけていただけるようになりお仕事を頂いております。先週まで少したて込みまして、やっと一段落しました。ああ、仕事が忙しいって嬉しいなぁ(涙)!

さて今日は、先日カフェでぼーっと店員さんの仕事を見ながらおもった事を、(多分)オチがないけどつらつらと。

おそらくここのカフェの店員さんのほとんどはパートさんだと思います。

そしてほとんどの非正規のお給料の基準は「時給制」が当たり前なんだと思います。私がアパレルで働いてた時代も、スタッフは時給制がほとんどでした。

でも、販売(売上&顧客満足)が得意な子、裏方(仕事の効率化)に向いてる子、仕事の適性や個性はぞれぞれでした。なので売上だけが評価されると、裏方あっての販売の効率なので裏方に不満がたまり、効率が評価されると一番売ってる子に不満がたまる。

「評価」って難しいですよね。

できるだけ「評価する者(上司)」の人間性に左右されず、「売上」「効率」そのどちらにもバランスよく、一番不満がでない評価っていうのが、結局、年功序列的な「評価」になっちゃうのかな。または「どれだけ会社都合で働けるか」という貢献度による評価・・・やっぱりそれがいちばんの「落ち着きどころ」なのだろうか?

たとえばショップなら「売った分だけあなたのお給料に大きく還元」だったら一気にモチベーションが上がるかな?

私がいたアパレル会社は入社当時はそういうシステムだった(ノルマはありませんでしたが)ので、売上を上げるために必死に商品を勉強したし、積極的に客数の多い土日にシフトに入ったし、家に帰ってからでもお客様へお手紙を書いたりした。当時は店舗全体の売上を達成すれば全員に報奨金が出て、個人売上はボーナスに反映されてた。

その後、時給社員が増えてきてからだんだんとその評価スタイルは代わり、次は「時間売上」が評価の基準になった。スタッフの入れる曜日や適性に合わせて個人個人の「時間売上」が設定され、それの達成度で評価されるようになった(とはいえ具体的な数字での時給へのリターンではなく、いわばほめられるだけの場合も←結局のところ超会社都合)。

たぶん、こっちのほうが「人事評価制度としての成熟度」は高くて、マネジメントする方の心理的な負担は減るだろうし、職場が辛くて辞める人も減っただろうし、不正行為も少なくなったのではないかと思います。(自分が当時見聞きした体感です)

その結果、売り上げ全般の数字は減ったと思います。そしていわゆる「カリスマ的な販売員」もいなくなった。だけど各売場のチームワークは良くなったのかも。

でも自分が「販売員」としていちばん仕事として楽しくやりがいがあった時を振り返ると、売上がダイレクトに評価されていた頃でしたね。(でも私は販売が得意な方だったからで、そうでないタイプの人にはつらい時代だったかもしれません)

毎日、お得意様のことを考え、提案し、自ら工夫し売場を整え、勤務日以外の対応も全然OKだった。販売の仕事の楽しさはあの時がいちばんだった。

そしてあの頃感じていた仕事の楽しさを、いま、業種は全然違うのにフリーになってまた感じています。

クライアント様のことを考え、提案し、自ら工夫しデザインを整え、かかる時間は自分でコントロールできる。もちろん対価の計算方法として「○○に何時間かかった」は目安の一つですが、3時間の仕事と10時間かかった仕事の対価が同じでもそれは自己責任。

働くことのモチベーションとか喜びって、「自分の裁量でどこまでやれるか」って重要だと思うのです。そしてそれは「自分の時間を売る」というスタイルからほんとうの意味で得られるものだろうか?

なので、オペレーション的な仕事なら時給制でも問題ないのかもしれないけど、今みたいにほぼすべての仕事で非正規は「時給制」一択っていうのもなんだか問題があるんじゃないかなぁと思うのです。特に対面で物やサービスを売る仕事や、制作の仕事などは。

たとえばここのカフェ(よくあるチェーンのコーヒーショップ)では、注文を受ける人と、コーヒーを入れたりサンドイッチを作ったりする人と、食器を片付ける人と、時給は同じなのかな?どんな仕事が一番評価されるのだろう?

特別愛嬌があって元気で、その子がレジにいる朝は不思議とお客さんが多い、なんてことがあっても、その子の時給がそれで上がるということはあるのかな?

ちょっと前にネットで話題になってたこの記事

認知症の老人が紙幣の代わりにティッシュペーパーを出したときに、素晴らしい対応をしたレジ打ちの人がいたという記事

この美談について書かれたこんなもう一つの意見
美談の受益者について

私はずっとこの2つの記事が気になっていました。

この素晴らしい対応をしたレジ店員さんをほんとうの意味で「評価」するのは「時給」の職場では無理じゃないかな?このレジ店員さんを評価できない組織なら、そちらに問題があるんじゃないかな?

いわゆる「正社員」の数がどんどん減っていくこの時代、非正規社員の「時給」以外の新しい評価、新しい対価の受け方、そろそろ生まれてきて欲しい時期になってると思うのです。

正社員(月給制・ボーナスあり・基本クビなし)じゃないから「時給制(=正社員より待遇的に下)」ではなく、場合によっては正社員でいるよりもピンポイントで稼げる新しい働き方や評価方法の誕生、選べる選択肢。

個人のサービスや制作物が、ダイレクトに消費者に届き対価を得られるような、

「小商い的ちょっと昔の働き方」×「ネット」でそれがもっと可能にならないかしら??

機はもう熟してると思うのです。実行者が増えるのみ。私も実行者になりたい。

・・・カフェにてそんなことをつらつら考えていたのでありました。

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