ここ数年は「お城」をメインとした旅行が多かったのですが、今年のGWはお城ではなく伊勢に行ってきました。
特にパワースポットに行きたい!というコトではなく、単純に私がまだ伊勢に行ったことがないため、例えば東京都民が東京タワーに登ったことがないような、城好きと称しながら姫路城に行ったことがないような、つまり、大事なところをまだ抑えてないのでそろそろ行っておかないとダメかな?的な。
日本人なら(なんとなく)伊勢参りと富士登山はしておきたいけれど、富士はもはや体力的にヤバイのでせめて伊勢に行こうと思いまして、伊勢から近い鳥羽や志摩にも足を伸ばす二泊三日の旅の計画を立てました。
そんなわけで今回は旅日記です。行ったことがある方は思い出を辿りながら、これからの方は次の旅行選びにと、楽しく読んでもらえたらうれしいです。
旅の日程はこちら
- 1日目:伊勢市駅→伊勢外宮参拝→外宮参道でランチ(伊勢うどんたべたい!)→安土桃山文化村→夫婦岩→鳥羽シーサイドホテル泊
- 2日目:伊勢志摩スカイライン〜朝熊山展望台→伊勢内宮参拝→おはらい町&おかげ横丁散策→鳥羽城址(お城には行く!)→神明神社(石神さん)→プライムリゾード賢島泊
- 3日目:安乗岬灯台→SHEVRON CAFE→鳥羽展望台→海の駅黒潮ダイニング→鳥羽国際ホテルカフェ→鳥羽駅
ブログでは時系列ではなくエリア別で紹介したいと思います。
今回は伊勢神宮への「お伊勢参り」と門前町散策について♪
お伊勢参りは外宮〜内宮と参拝するのが昔からの習わし
新横浜から新幹線で名古屋まで行き、そこから近鉄特急に乗り換え伊勢市駅に到着。所要時間は約3時間でした。
今回は志摩まで行くので現地でレンタカーを借ります。でも伊勢と鳥羽だけなら車は借りずとも徒歩とバスで十分回れると思う。
伊勢神宮には衣食住と産業の守り神「豊受大御神」を祀る「外宮」と、天照大御神を祀る「内宮」があります。それぞれの神様が鎮座する社殿を「御正宮」といい、それについで「別宮」が幾つかあります。
参拝の順序は外宮→内宮、御正宮→別宮の順で行うのが古くからの習わしだそうです。
まずは外宮へ。
数年前の式年遷宮の賑わいもさすがにひと段落したようですが、GW期間なのでやはり観光客は多かった。
鳥居をくぐると森が広がります。写真だとなかなか伝わらないけれど、樹齢何百年クラスの樹々があちこちに多くそびえ立っていました。
少し前まで日本人でもけっこう作法は適当だったと思うのだけど、最近はみんなきちんと二拝・二拍手・一拝でお参りしていますね。
ご正宮も別宮も、それぞれの社殿の隣に同じくらいの広さの敷地が空いていて、そこには小さなお社がぽつんと。
これってなんだろう?と最初思っていたのだけど、そうか!式年遷宮で交互に社殿が移るので隣はそのためのスペースなんですね。「古殿地(新御敷地)」と呼ぶそうです。小さいお社の場所がご神体が置かれる(置かれていた)場所になるらしい。
外宮は御正宮のほか、土宮、風宮という別宮もいくつかあるのだけど、それぞれ詳しい案内は特になく表示されてるのは名前だけ。入口でもらえるパンフレットも宮内のMAPだけ。
と、案内はすごくシンプルです。戦後生まれは古い神様のことはよく知らないので事前にもう少し勉強してくればよかったかな。根拠なく「行けば何か(なにが?)がわかる」ような予感を持っていたのですが、あまりわからなかった(汗
※もちろん伊勢神宮のホームページにはそれぞれの神様について詳しく説明が書かれています
そして内宮へ
外宮は4月30日に、内宮は5月1日に行きました。1日は「朔日参り」といって参道のお店で特別な朝粥やお菓子をいただけるということですが、先着なので朝早くお参りしないとあやかれないようです。残念(←昼に行った)
内宮の入り口はこちらの鳥居。テレビの旅行番組などでよく見ますね。外宮よりも観光客は多く賑やかでした。
鳥居をくぐると有名な「宇治橋」があって川を超えます。この橋は日常の世界から神聖な世界へ、そして人と神とを結ぶ架け橋といわれているそうです。
外宮からお参りしてると、さすがにこちらが「本家」感があります。
宇治橋を越えて砂利道を歩いていくと、川辺に降りる道があってこの川が丸ごと手水舎となってます。五十鈴川といい、御正殿に参拝する前にはこの五十鈴川の清流で身を清める祓い(はらい)をするのが昔からの習わしだそうです。
なんてきれいな水・・・!新緑を映してのみどり色がキラキラ光っています。
長い参道を奥に進み内宮の御正殿に到着。
鳥居の中は撮影禁止なので、ここが撮影スポットになっていて沢山の人が記念写真を撮っていました。
お参りの順番を待っていたら、晴天なのに突如雷鳴が…。
お参りを済ませ次に別宮の荒祭宮に行く間もひっきりなしにゴロゴロ。
荒祭宮には階段がふたつ。左には先程の小さなお社。ここも式年遷宮でお引越しするための場所ですね。
御正殿への参拝は日頃の感謝の思いを、そして個人的な願いはこちらの荒祭宮でお願いするのが良いといわれています。
ところで、写真で日差しが強いのわかりますか?こんなに晴天なのにずっと雷鳴がなっているんです。なんでしょうこのタイミング(笑)
荒祭宮を参拝したら雷鳴が聞こえなくなりました。あとでニュースを見るとこの日は全国的に雹やアラレが降る荒れた天気だったそうですが、伊勢神宮の御正宮と荒祭宮を参拝してるときにそれに当たるなんて・・・なんとも思い出深い参拝になりました(笑)
ところで横浜には明治に入ってから出来たという「伊勢山皇大神宮」がありまして、私もそこには行ったことがあるので「お伊勢参り」は実はもう済んでいたといえるのかもしれない?
伊勢山皇大神宮は、式年遷宮で建て替えられた古社殿をそっくりそのまま譲与されたそうで、2020年までに今の社殿から建て替えられるそうです。ちゃんとリサイクルしているんですね。
伊勢の門前町散策&美味しいもの♪赤福、伊勢うどん、そして…
さて!伊勢に行ったら食べたかったのが赤福まんじゅうと伊勢うどん!
赤福は時々お土産に頂くことがありますが美味しいですよね〜餡がとってもなめらかで!
伊勢うどんは実はまだ食べたことがなくて、聞くところになると「麺が太くてぶよぶよしてるけど変に癖になる味」だそう・・・どんなだ?
外宮の参道で伊勢うどん
外宮の参道は、内宮の「おはらい町通り」や「おかげ横丁」の賑やかさに比べると昔はちょっと地味だったそうですが、式年遷宮や最近の神社参りブーム(御朱印ブーム?)で、新しいお店がどんどん出来て賑やかになったそうです。
参道を歩けば多くのお店に伊勢うどんのメニューが。
だいたいどこのお店でも1杯500円。汁はなくて濃いめんつゆがかかっている感じ。トッピングはネギと揚げ玉でシンプル。いただきまーす!
ぶにょ。
うん、まあおいしい!
ぶに。ぶに。ぶに。
…だんだん飽きてきた(半分も食べてない)
うーん。わ、私は普通のうどんのほうが好きかも・・・(すみません)
期待値を高く設定していたためか、はじめての伊勢うどんはちょっと微妙な感想に。でも一度は食べてみたかったので満足です!
食後に、外宮入口近くにある赤福のお店でこちらのセットを頂きます。うん!おいしい!!
この餡のなめらかさはなかなか他にはないですね〜。お餅もやわらかくてお茶との相性は最高!あっという間に完食でした。
この日は暑かったので早くもかき氷を食べているお客さんも。「赤福氷」と言って赤福が入った抹茶のかき氷なのです。厳密にいうと氷に合わせた餡とお餅で赤福そのものではないらしいけど。夏季限定なので夏にお出かけの方はぜひ!(私はお腹が冷えるのでパスw)
内宮参道、おはらい町とおかげ横丁
こちらは大変賑やか。
木造の古い町並みはほとんどがお土産屋さんか食べ物屋さんで、伊勢を代表する観光スポット。
松坂牛の串焼きや肉まん、コロッケ、かまぼこやさつま揚げ、鶏皮揚げ、手焼きのおせんべい、お団子、アイスクリームにかき氷、シュークリームにドーナツ、買い食いしてるだけでお腹いっぱいになりそうです!
ちょうどランチタイムでしたが、お店には入らずあっちこっちで買い食いしながら散策。
前日は赤福を食べましたが、この日食べたかったスイーツは、へんばや商店のへんば餅とさわ餅。
お餅の中に餡が入っているのですが時間が経つとお餅が固くなってしまうので、赤福同様賞味期間がとっても短い。へんば餅は2日、さわ餅は当日限り。
ここでしか食べられないモノと思うと食べたくなるのが人情です(笑)
お店の中に食べられるスペースがあるので、そこでお茶もいただきひと休み。へんば餅とさわ餅、さわ餅はよもぎ入りのと普通のと二種類あり。
へんば餅は少し香ばしくやわらかなお餅に餡が入っていて、この餡は赤福と同様少し赤みがある感じ。なめらかで美味しい。
ダンナ曰く「赤福が裏返った感じ」
あはは、たしかに。裏返って少し焼いた赤福?美味しかったです!さわ餅は素朴でシンプルだけどよもぎの方はよもぎのよい香りがしてこれもまた美味しかったです。
賞味期間が短くてお土産に出来ないのが残念だけど、伊勢に行ったらぜひ味わってみて下さい。
喧騒を少し離れて、五十鈴川のほとり散歩
そんなわけではじめてのお伊勢参り終了。
観光気分でのお参りではありましたが、外宮・内宮ともやはり格式高い雰囲気があり神社の中でも特別な場所なんだなと感じました。
パワースポット的な意味では私は鈍感なのであまり「感じる」といったことはないのですが、深い森とすべてがきれいに掃き清められたような雰囲気は清々しかったです。観光客がとにかく多くて(自分もだけど)静けさはほとんど感じられませんでしたが、早朝に行ければまた違うでしょうね。
次にもし行く機会があったら早朝に訪れてみたいです。
内宮も門前町も大変賑やかでしたが一歩通りを離れ五十鈴川の河沿いに行くと、人は少なめで川はきれいで、新緑は眩しく、空は高く、鯉のぼりが泳ぎ…という素敵な風景がありました。
淀みしも また立ちかへる 五十鈴川 ながれの末は 神のまにまに 光厳院
河のほとりで少し休憩するのもおすすめです♪
紹介リンク
- 伊勢神宮のホームページ 伊勢神宮
- 初めてのお伊勢まいり「伊勢志摩を歩く」|伊勢神宮参拝と伊勢/志摩/鳥羽の旅行情報 – 観光三重(かんこうみえ)-
- 赤福のホームページ 伊勢名物 赤福
- へんば餅のホームページ 名物 へんば餅
あとがき
伊勢・鳥羽・志摩エリアには絶景スポットもいっぱい!お天気も良かったのでたっぷり楽しめました。こちらも次回紹介したいと思います。