いまふたたびの奈良へ…「袖吹きかへす明日香風 」編 | Rucca*Lusikka

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ようやく快晴の奈良2日目!この日は念願の地、飛鳥に行きます。

なぜ飛鳥に行きたいのか…これもよくわからないんですよね。奈良とか出雲とかはたまた九州とか、日本の古い古いはじまりの土地、というのにどういうわけか惹かれるのです。

あとは、観光ガイド本に載ってる飛鳥の写真、のんびりした田園風景、あの場所にただ行ってみたいのかもしれない。

そんなわけで一路、飛鳥へ♪

高松塚古墳

最初に行ったのは高松塚古墳。歴史の教科書でお馴染みの

高松塚古墳壁画

国営飛鳥歴史公園webサイト様より写真引用

こちらの壁画が描かれていた古墳です。保存修理中ということで本物は見られませんが、原寸大のよくできたレプリカは見れます。思っていたよりも小さかった。

この女子群像図のほか、青龍、玄武、白虎などの四神も描かれ(朱雀だけ欠けている)、そして天井には星図・・・墓室の天井が星空ってステキだなぁなどと思ったりして。あんまり詳しくないのだけど古代のお墓って、西洋東洋問わず天井に星って多いのかしら?

そんなことを考えつつ、次はこちらも歴史の教科書でお馴染み石舞台古墳へ。

石舞台古墳

蘇我馬子の墓…と暗記した記憶があるけど、実際は誰のお墓か未だにわからないのだそうです。この時代、この地方に住んでいて、このくらいのお墓を作れる人というと馬子さんくらいしかいない、という理由だけだそうで。

とにかく大きいですこの岩。一体どこから持ってきたんだろう?っていうくらい。

石舞台古墳の中

中にも入れます。お墓の中と思うとなんだかひんやりしそう?と思ったけど、中には何もなくて漏れてくる光も明るく・・・ただただ天井の岩の大きさにびっくりという感じでした。

この日は本当にいいお天気!そろそろお昼時なのでどこかで昼食をと思ったけど、あまりの気持ちよさにお外で食べたくなりました。石舞台古墳のそばにある売店で奈良名物「柿の葉寿司」を購入します。

柿の葉寿司

大きな柿の葉に巻かれた押し寿司という感じ。海のない奈良、柿の葉には殺菌作用があるらしくお寿司のお魚の具が腐りにくいんだそうです。

柿の葉寿司・鮭

鮭と鯖の二種類入っていました。

おいしいおいしい!このお寿司すっごいおいしいよ!!!

「いいお天気&きれいな空気&外で食べる」というシチュエーション効果もあると思うけど、本当においしかったです。

地球滅亡の日、「最後の晩餐」に何が食べたいですか?ともし聞かれたら、この時の青空と風景の中での柿の葉寿司!って答えるかもしれない・・・なんて思ったり(お手軽だな自分)

飛鳥の田園風景

 

飛鳥の田園風景

 

眼の前に広がるのはこんな風景。以前出かけた萩もそうでしたが、飛鳥にも小さな棚田(棚畑?)がいくつもありました。棚田スキー(なにそれ)なのでこれもまた嬉しい風景♪

さてさて、お次は日本最古のお寺という飛鳥寺に行きます。

わんこ

このあたりも路地が多く迷子に。そんななかお昼寝中の柴犬と遭遇。「イブちゃん」気持ちよくお休みです♪

迷子になるのもまた楽しい飛鳥の路地です。そして飛鳥でも猫には出会わなかった・・・。

飛鳥寺

さて飛鳥寺。建設時は大変広い敷地だったそうですが今は殆どが田んぼに。のどかな風景に溶け込むように静かに建っています。

飛鳥大仏

飛鳥寺のご本尊、日本最古の仏像、飛鳥大仏です。大仏というともっと丸いお顔を想像しますが飛鳥の仏様は細面ですね。美しいです。

さて近くを歩いていると何やら小さな塔が。

蘇我入鹿首塚

これは大化の改新で討たれた蘇我入鹿の首塚との言い伝え。首がここまで飛んできたんだって…ホント?

その向こうでは何やら遺跡の発掘調査をなさってる人々が。このあたりはどこ掘っても何かしら埋まっていそうですよね。

さて、飛鳥寺をあとにします。飛鳥の地を一望できるところに行ってみたい!との私の希望で「甘樫丘」に登ります。「丘」ですからまあ登りは覚悟していましたが、運動不足の身にはなかなかキツく頂上についたときはもう息切れ状態・・・しかし!

甘樫丘

甘樫丘

広がるパノラマの風景と吹き渡る気持ちのよい風に、疲れも吹っ飛びます!

采女(うねめ)の袖吹きかへす明日香風 都を遠みいたづらに吹く 万葉集 巻1‐51 志貴皇子(しきのみこ)

ところどころにこんもりと盛り上がる小さな丘の数々は、それごとに古墳かお社があるのかもしれない。稲穂はもう所々刈られていますがあちこちに黄金色です。

遠くに広がる大和の山々。信州の山々とはまるで違う風景。万葉集でも有名な天の香具山も。

ああもう、すばらしいなぁ・・・!

飛鳥のこの風景を、高度経済成長時代の波から守るために今までにさまざまな努力があったそうです。

1966年の古都保存法制定と同時に明日香村も古都に指定されましたが、交通の発達などで、明日香村も通勤圏となり、それに伴い都市開発の波が押し寄せようとしていました。
同時に明日香村の主要産業であった農林業は後継者不足などで苦況に立たされていました。
保護地域には指定されましたが、その土地を守ることと住民が豊かな生活を求めることという背反する2つのことを両立させなければならなかったのです。

国営飛鳥歴史公園webサイト:飛鳥を守った歴史より引用

距離的にはここは奈良市内への通勤圏内ですものね・・・この風景が今でも残っていることに本当に感謝です。

さて、ちょっと運動して小腹が減ったのとコーヒーが飲みたくなったのでお茶を求めてカフェ探し。飛鳥駅の近くにとても感じのいいカフェがありました。

コッコロカフェ

コッコロカフェ

お店の雰囲気は女子向きではありますが、珈琲も美味しかったし、何よりもこの栗のロールケーキがこれまたとーーーってもおいしかったです!!生クリームが全然重たくなくて、栗の風味がほわわ~ん♪

たくさん歩いてちょっとつかれた体にケーキの甘さが染みわたります。おいしかったなぁ。

そんなのんびり飛鳥の1日でした。また行きたいです。

さて、今夜の宿に向かいます。この日は吉野に泊まります。旅行最終日は吉野を観光してくるつもり。

奈良日記はまだ続く☆

参考サイト

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