いまふたたびの奈良へ…「入りにし人の 跡ぞ恋しき吉野山」編 | Rucca*Lusikka

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飛鳥をあとにして今宵の宿は吉野です。桜のころでもなければ紅葉にもまだ少し早いのですが、せっかく飛鳥まで来たのでもう少し奥へと足を延ばしてみました。今回泊まったのはさこやという老舗な旅館。

屋久杉を使ったという天井のある立派な大広間。奥の書は東郷平八郎元帥が書かれたものだそうです。

 

さこや広間

 

老舗旅館だけど、女将さんはじめ、配膳係のおばちゃまたちもみな関西のノリでとてもフレンドリーな宿でした。

到着はもう夕方だったのでどこにも出かけず早めに休みます。ああ、やっぱり旅館はいいね!大きな湯船でおもいっきり足が伸ばせる幸せよ♪

 

吉野の月

 

ちょっと太めの三日月がきれいな山の夕暮れでした。

さてさて翌日。この日も朝から快晴です!吉野山で一番有名なお寺といえば金峯山寺ですね。ちょうど今、秋の秘仏本尊特別ご開帳の時期ということでした。ラッキーです!

 

秘仏本尊特別ご開帳チラシ

 

秘仏の蔵王権現本尊は、中が撮影禁止だったため写真はありませんが、とにかく・・・なんというか・・・大迫力!!

これは本当にすごいです。見れて本当に良かった!えらいもの見ちゃったという感じ。仏像とか全然興味が無い人でも、これの前に来たらきっと唸っちゃうと思います。

 

JR東海の「うましうるわし奈良」のサイトで、春のご開帳の時の特集ページがあるのですが、ここに写真があるので是非ご覧になって下さい。「青が、荒ぶる。」っていうキャッチコピーがあるけれどまさにその通りです。

→ JR東海:キャンペーン(金峯山寺篇)蔵王権現─魔を破る、青き異形の仏

 

ちょうど拝観中に朝の勤行が始まりました。山寺とあってか、法螺貝が鳴り響き読経のリズムも荒々しい感じです。

 

金峰山寺

 

金峯山寺正面写真。写真だと小さく見えるけど実際はとても「背の高い」お寺です。威風堂々というかワイルド!?それにしてもこの青空!まさに秋晴れです。

 

さて、続きまして次は吉水神社に向かいます。

 

源義経が、ともに逃れてきた静御前と別れたあと、弁慶とともに隠れた場所だといわれています。

また、南北朝時代には後醍醐天皇の行宮になり、安土桃山時代には、豊臣秀吉が花見の本陣としました。

見晴らしのよい境内からは、吉野山の中千本・上千本一帯を望むことができ、桜の時期には、華やいだ雰囲気に包まれます。

JR東海 うましうるわし奈良webサイトより引用

 

先ほどの金峯山寺もそうですが、ここも世界遺産です。

そして、源義経と弁慶、静御前のゆかりの場所でもあります。

 

吉水神社

 

「吉野山 峰の白雪踏み分けて 入りにし人の跡ぞ恋しき」

と、後に鎌倉に捉えられた静御前が義経を想いながら舞ったという有名な和歌。義経との涙の別れのシーン『義経千本桜』の舞台がここだったそうですね。

 

吉水神社 お庭

 

お庭から見る金峯山寺。ひときわ大きく目立ちます。太閤秀吉がお花見で絶賛したという「一目千本」という桜の名所でもあります。

 

さらに奥の上千本まで行き、吉野水分神社へ。そしてその近くにあった「花矢倉」という展望場所へ。絶景が広がります。うーん、ここも桜の頃(または紅葉の頃)に来たらさぞかし!!という風景でした。

 

花矢倉

 

このあと、後醍醐天皇や楠木正成のゆかりという「如意輪寺」に行き(しかしワタクシなんちゃって歴女のため南北朝時代の知識がなく、いまいちピンと来なくて…不勉強を反省)、名物の吉野葛のお菓子などをお土産に買い、吉野をあとにしました。と??っても混むとは思いますがやっぱり桜の頃にまた来てみたいな。

 

さて、この日はもう帰るのでこれからまた奈良市内に戻るのですが、京都で乗る帰りの新幹線にはまだ時間がある・・・というわけで、また飛鳥に行っちゃいました!

 

とろろ御膳

 

お昼ごはんまだだったし!というわけで飛鳥についたら早速ランチ、とろろ御膳!

ところで、旅館の料理にもこの奥の小鉢にあるさつまいもの煮物があったのですが、これがおいしかったのですよ。レモン味なんです。レモン汁で煮ているのかな。さつまいもなのにさっぱり食べられちゃう。レシピ探して自分も作ってみたいです。

 

亀石

 

そして昨日寄れなかった亀石へ。なるほど亀の形、しかもなんだか笑ってる(^^)飛鳥には石舞台古墳を始めあちこちに謎の巨石、奇石があります。石巡りするのも楽しい♪←石好き(謎)

 

そして今回は斑鳩地方にはいけなかったのですが、奈良に来たらやはりこの人のゆかりの場所には行かないと・・・。

 

聖徳太子生誕の地

 

聖徳太子生誕の地といわれる橘寺です。ここも広々とした田園の中にあります。

寺社の建物そのものは飛鳥時代のものではなく、むしろ新しい感じなのですが、太子像や絵伝など聖徳太子ゆかりのものが幾つも展示されていました。とくに「絵伝」は太子の一生が描かれていて見ごたえあり!

境内の中には芙蓉がたくさん植えられていてちょうど見頃できれいでした。

 

二面石

 

これも飛鳥の謎石のひとつ「二面石」。ヤヌスのように両面に顔があります。片方は怒り、片方は笑い。

「右善面、左悪面」と言われるそうです。写真に写ってるのは悪の方です。わかりにくいけどちょっとしかめ面?

 

橘寺への道

 

橘寺のまわりものどかな田園風景が広がっています。のんびりとひろびろしたおおらかな風景。ああ、飛鳥だなぁ、奈良だなぁ。同じ古都でも京都にはない「広さ」を感じるんですよね。

 

金木犀

 

金木犀があちこちに。どこに行ってもとてもいい香りが風に乗って流れてきます。空は青いし、静かだし、空気は美味しいし。なぜか猫がいないけど(笑)

帰りにも来ちゃったとはいえ、広いのでまだまだ回りきれてない飛鳥。またいつか来たいです。その時もこの風景が守られていますように。

 

そんなわけで2012年秋の奈良旅行日記でした。これにておしまい♪

 

参考リンク

吉野山観光協会サイト →?ようおこし、奈良県 吉野山観光協会

金峯山寺サイト?→?金峯山修験本宗 総本山金峯山寺 kinpusen-ji

吉水神社サイト?→?吉水神社の公式ホームページ

JR東海「うましうるわし奈良」サイト?→?JR東海 | うまし うるわし 奈良

国営飛鳥歴史公園サイト?→?国営飛鳥歴史公園

 

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