冷たいのかな。 | Rucca*Lusikka

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横浜のwebデザイナー&ライターRucca(ルッカ)のサイトです。ノート術で人生を楽しくおもしろくすることをテーマにブログを書いてます。

そんなわけで?派遣先での出来事で思い出したお話がひとつあります。

前の仕事で私がまだ店長になりたての頃、小さいお店でしたがスタッフがみんな主婦パートさんで、月80時間をオーバーしてはいけないとか、Aさんは土日働けないとか、Bさんは18時までしか働けないとか、そんなわけで1人社員の私は大忙しでした。

年末の一番忙しい時期に向かう12月、ふたりのパートさんが続けておめでたとなり、喜んであげると言うよりは本気で我が身を呪いたくなった話は前にも書きましたが、とにかく1日も早く新人を採用して教え込んで年末年始を乗り切らなくてわっ!!と必死でした。

そこへ面接に来た人がいました。Mさん、20代半ば、独身、実家、フリー勤務OK。

販売経験なしだけどウチのブランドが好き。大学卒業後ヨーロッパへ語学留学、帰国後は事務系アルバイト(3ヶ月のみ)だけで職歴なし(←これがすごく気になった)。

とはいえ真面目そうで意欲もありそう。若いから飲み込みも早いだろうということで採用。とにかくフリーでシフトに入れられるのがありがたい!!

初めはちょっとおどおどしていたけど、商品を覚えようとする意欲、お包みの練習に包装紙を持って帰って練習する意欲もあり、仕事に慣れてくれれば機転も利くようになるだろうと期待していました。クリスマスも無事に終え、1月のセールのシフトも完成し、よし!これで乗り切れると思った12月27日(わすれもしない)、福袋の納品の為裏で作業していた私のところに彼女はやってきた。

彼女はその日休みのはずだったので、もしかしてこの日忙しいのがわかってたから手伝いに来てくれたの?と楽観的に思ってたら、どうも様子がおかしい。ものすごいコワイ目で体を小刻みに震わせ、私に差し出したのは・・・

「退職願い」

はぁ・・・??(唖然)・・・・・・・( ̄д ̄)

とにかく読んでくださいというので広げてみました。(しかし、よくドラマで白い封筒に退職届って書いてあるのみるけど、あれって実際見たことないよね??でもまさにあんな感じ)

しかも毛筆書き・・・( ゚ _ ゚ )

中を開けると便箋4枚にこれまた毛筆&縦書きで、12月25日に職場で受けた屈辱場面(本人曰く)の再現が書かれていました。

その日は私はお休みで、FさんというNo.2がいたのですが、どうもものすごい混んだ時に、Mさん曰くFさんに

「犬や猫のようにしっし!と追い払われた」

「暴言を吐かれた」

「あの人は人間として失格だと思います」

などなど・・・。あんな人を雇っているような会社で働くことなんてできません。この手紙を持って辞めさせて頂きます!!との事でした。・・・ぽかーーーーん。。。

Fさんは私がもっとも信頼&頼りにしているベテランのスタッフです。忙しくて指導の口調がきつくなったりする事はあるかもしれないけど、常識の範囲を超えることは決してないと思う。念のためその時いたほかのスタッフに当日どんな様子だったか聞いてみるも、

「特に気になるようなことはなく、ちょっと忙しくなった時に、Mさんはまだ上手く立ち回れないから、ここ(レジ)じゃなくあっち(レジから死角の場所)に行ってて、みたいな場面はあったけど別にそんな・・・」

Fさんに聞くと、「そんなにキツく言ったつもりでは・・・店長ごめんなさい」と泣きながら謝るではないですか。当然責める気にはなれず、まぁこんな時だけど、そんな人ならいなくなって良かったと思うことにしました。

が、問題はここで終わらなかった。

年明けのセールもなんとか落ち着いたある日、Mさんのお母さんから店に電話があって、とにかくFさんを出せといって聞かない。なんかヤバイと思ってFさんはお休みです、私が店長です、お話を伺います、というと、

Mさんはその後ショックで言葉が出なくなり、寝込んでしまって起き上がれなくなってしまったんだそうです。なのでお母さんとしては諸悪の根源のFさんにひと言言ってやらないと気がすまない。

・・・こ、これは出すわけには行かない・・・( ̄〇 ̄;)

で、お母さんの話を延々と聞いてたわけですが、だんだん私も腹が立ってきてつい、

「こっちも年末の忙しい時に勝手に辞められてとても迷惑を受けたんです!!」

と言ってしまったから大変!!お母さんもう超激怒、よって今から来ると・・・。こうなったら受けて立つしかないので、とりあえずFさんには出てこないように言って、お母さんを待ちます。数十分後お母様登場!!

いや???コワかった??。般若みたいだった!彼女の制服を私に投げつけ(ちょっとおおげさ表現)、

「今後一切この会社とは係わりたくありません!これにて縁を切らせて頂きます!!」とフロア中に響く大声で言って去っていきました。

コワかったよ???。

ちょっとした騒ぎになっちゃったので、あちこちに事情説明や謝罪に行ってまぁひと段落。。。この事件は忘れられない出来事NO.1ですねぇ。。。

当時もその後も最近までも、そのMさん親子の話は「まったく参ったよ」的な話として友達とかに話してきてたんだけど、確かにちょっと過保護すぎるお母さんとひ弱でプライドの高い娘、だとは思うんだけど、

売り言葉に買い言葉、とはいえ、あの時の自分にもう少し余裕があったら、あんなふうにお母さんを激怒させることはなかっただろうなぁ・・・。そしてその後寝付いてしまったというMさんに、私はまったく同情も心配もしなかったし、ましてや責任なんて感じるわけもなかったのですが、ちょっとそれも人としてどうなんだろう??なんて思ったりもします。。。

でも当時の私に彼女の健康の心配までは、どう考えても無理だったなぁ??。いまでもその立場になったら・・・どうだろ?やっぱ無理かな・・・ふと、どうしてるかなと・・・まぁ、思い出したわけですが・・・。

なんとなく反省?してみるような今日この頃・・・。

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