さて、年も開けたと思ったら早くももう2月です。新しい年、みなさまノートにどんなことを書いていますか?
私はノートをLIFEの方眼100ページにしてからこの2月で8冊目になりました。それ以前の大学ノートからだと15冊目かな?ノートを書き始めてからは4年目になります。
不定期に更新しているMYノート術シリーズのブログ記事も、1回目から早くも3年経ちました。
ノートって何?なんのために書いてるの?というのをざっくりと説明しますと、ノートとは
「日々考えていることを手書きでノート(紙)に書くこと」
です。そして、何のために書くのかというと
自由自在な人になり、「おもしろき人生」をおくるためです。
さて、なぜそれがノートを書くことなんでしょうか?それはノートの書き方、考え方に秘密があります。今回はこのシリーズで連載してきた「ノートの書き方」を振り返ってみます。
去年の11月からノートへの向かい方と書き方を変えまして、これが私にとってとても大きな変化&転機になりました。そんなわけで2015年現在の私の書き方を紹介していきます。
基本はスマートノート
私のノートの書き方の原点になっているのは、岡田斗司夫さんのスマートノートです。この本を読んで初めて、日記ではなく「ノートを書く」ということを知りました。スマートノートの書き方はフェーズごとに分かれていて、第1フェーズから第7フェーズまでになります。
スマートノート本によると、この第7フェーズとは「天才になる」ことです。でも私はそれを「人生の達人になる」という意味で理解しています。
「自分の見識」を持ち、さまざまな事象について「自分の言葉」で語ることができ、どんな情報も自由に自分で編集でき、どんな人に対しても自分らしく自由自在でいられる状態。そんな「人生の達人」になっておもしろく生きていきたい。そんな思いからノートを書くことをはじめました。
本を参考に、まず第1フェーズの書き方から始めていき、続いてきたら第2フェーズへと進んでいきます。まずはざっとおさらい。
第1フェーズ第3フェーズ
第1フェーズは「5行日記」、第2フェーズは「5行日記+採点」という書き方ですね。これらを繰り返しながら「ノートに向かう時間」を徐々に習慣化していきます。
そしてこの次がみんなが悩む第3フェーズ。
見開いたノートの右ページと左ページにそれぞれ役割をつけて、右に論理的なこと、左に自由なことを書いたり、キャラを作って会話させてみたり、などなど、ノートの書き方を「おもしろく」考えていくフェーズです。
そして第4フェーズはノートを人に見せてノートで会話をしたくなるというフェーズ、第5フェーズは今までノートに書いてきた自分の思考の記録がいろんな情報とつながり始める…ついにノートの種が実る時です。
第4フェーズ第5フェーズ
第5フェーズ以降は「ノートの書き方」ではなくて、ノートを書き続けることで起きる自分の「変化」のフェーズになってます。
そして第6フェーズ、第7フェーズは自由自在に自分の見識を語り、世界の全てを自分ゴトにして語れるという「達人」の領域に。これがスマートノートを書くことの一連の「型」です。
つまり「書き方」としての「型」はフェーズ3までなんですよね。
そこから先は、基本を踏まえながらの書く人それぞれのオリジナルなノート道に入っていきます。
フェーズを追ってノートの書き方を変えるのではなく、自分のフェーズに合わせてノートの書き方が変わります。
なのできっとノートの達人の方々はそれぞれにもう、自分の「型」があるのだと思います。その人の型はその人のもの。自分の型は自分で身に着けていくのが理想です。
でも「この書き方でいいのかな?」「最近書き方がマンネリだな」と思った時、他人のノートの書き方はとても参考&刺激になる、これが第4フェーズなのですが、自分の周りにノート書き仲間がいない場合なかなかそこの脱皮が難しい。
そんな時はネットでノートのことを検索したり、ノート術・手帳術系の本を読んだり、こうしてブログにノートのことを書いたりしています。
そうすると同じくノート書きや手帳好きの方々からコメントやメールを頂いたり、ノートのイベントを教えてもらったりもします。また、身近な人が私もノートを始めたといって「こんなふうに書いてる」と教えてくれたりもします^^
こういうつながりが生まれてくるのが第4フェーズではないでしょうか?
2015年現在の私のノートの書き方:その1
去年の11月からノートへの向かい方を変えました。
今までは、気が乗らない日や仕事が忙しい時は「無理して書かない」スタンスでした。3日以上空けることは少ないけれど「毎日書く」にはあまりこだわっていませんでした。
だけど今は「毎日例外なく書く」を自分に課しています。
そして11月から今日まで一日も休まずに書いています。これにはきっかけがありまして、あるブロガーさんの話から「例外を作らない」というキーワードを得たことです。何かをやろうとする時、続けたいことがあるときに、それを中断する「例外を作らない」こと。
ちょうど仕事の量が増えてきつつあって(あくまでも自分比ですが)、フリーなので時間を自由に使えるといえば聞こえがいいけど、内情はランダムにやって来る仕事のスケジュールにその都度自分の生活を合わせる、という日々でした。
「外的なものに絶対に動かされない自分の時間」というものを知らず知らずなくしていました。ノートを書く書かないも自分の気持というより外的な原因から来る時間不足というように。
そんなわけでノートを書けないことが多くなってきた頃、この「例外を作らない」という言葉に出会い、ああこれだ、自分にとっての自分自身のベースを作る時間はノートに向かってる時間であって、これをなくすと日々がどんどん自分の思考から離れていってしまう。この時間を守るためには「例外を作らない」ようにしようと決めたのです。
「明日までに○○をしなくてはいけないから」「今日はもう疲れちゃったから」「今日は一日部屋にこもっていたので書くことがないから」とかいう理由を作らない。
今まで「仕事」は例外だと思っていたけれど「仕事も例外ではない」と。
夜に書けなそうなら昼のうちに書く。ノートを書くための時間を前日にスケジュールに入れる。何が何でも毎日書く。例外は作らない。
これをはじめて3ヶ月。毎日書くことはすっかり習慣になってます。そして、この「ノートを書く時間をつくる」という気持ちが「動かぬ主体」になったことで、「1日1回の自分主体な時間」につながり、日々「自分が自分の時間割を作ってる」という実感が持てました。
これが思ってた以上に大きい。
年末、過去最高に仕事が立て込んできて(これも自分比だけど)、ブログはしばらくお休みしましたがノートは毎日続けていました。今年になってからは秋から始めているある勉強ごとが終盤に入り、年末できなくて遅れを取っていた分そのことに集中しながらも、ノートは毎日書いていました。
この2つの大波にしっかり足を踏ん張れたのも、ノートを毎日書くという習慣のおかげと、毎日書くことができるという自分への自信が大きかったです。
ノート書き始めの時に「毎日書く」を目標にしていたら、きっとすぐ挫折して逆に罪悪感で書けなくなっていたかもしれないので、この「例外なく毎日書く」を実行するにはその人ごとの時期があるのだと思います。
日々ノートは書いているけれど、今なにかが「止まってる」感があるときは、ぜひスパルタで「例外なく毎日書く」を自分に課してみてください。絶対に書いただけの実りを実感できますから^^
ノートを「フロー状態」にすると、日々のいろいろなことが連動してフロー状態になりますよ!
2015年現在の私のノートの書き方:その2
もうひとつは、ノートを毎日書くにあたり、書きやすくなるようにと自分で書き方フォーマットを作りました。今までの右に5行日記、左に自由なことという基本は変えてないのですが、日によっては書くことが何も思いつかない日があるので、そんな日でも書けるようにと考えて作ったのがこれです。
まず今日一日の自分の行動を3~5行で書く
- 1)今日気になったこと、気がついたこと
- 2)今日嬉しかったこと
- 3)今日ホメること(自分でも他人でも)
- 4)今日嫌だなとか頭にくるとか悲しいとか思ったこと
- 5)世の中のニュースについてひとつ上げる
ノートの見開き右ページにこれを書きます。左ページにはこの内のひとつをピックアップしてそれについて考えたことをもう少し深く書きます。
今日一日の自分の行動を3~5行で書く
今日の一日の自分の行動です。「朝食後掃除、洗濯、10時半から仕事(○○、△△)、ランチで●●行く、買い物、本屋で○○購入、帰宅後仕事」的な一日の行動をシンプルに短く書いてます。
1)今日気になったこと、気がついたこと
今日の気づき的なことです。「閉店していた○○が工事していた。今度新しいお店が入るらしい」とか、「△△さんが週末行ったという○○が面白そう」とかちょっとした事を書いています。どんな小さなことでもOK。日々なんとなく過ごしていると「気づき」って本当にないんです。う~んと思い出してやっと出てくる感じ。ひとつ書いておくとけっこう心に残っていて後で何かにつながってきます。
2)今日嬉しかったこと
嬉しかったことです。これも「特になし」ではなくなにか思い出す。初めて行ったお店のランチが美味しかったとか、○○さんから週末のお誘いがあったとか、駅に行くまでの信号の全てのタイミングが合ってたとか(笑)、何か探してひとつ書く。絶対にあるはずですから!
3)今日ホメること(自分でも他人でも)
2)と同じですが、探すというよりもう一歩「見つけ出す」感じ。○○さんは仕事が速くてすごいとか、△△さんがこんないいことを言ってたとか、他人のことで感心したことでもいいけど、自分のことでも「夜、チョコレートを我慢した」「机の上を片付けた」レベルでもいいからなにか見つけよう。良いこと、ホメることを見つけるカメラを心に置いておかないと、きれいな風景の写真はいつまでたってもたまりませんから。
4)今日嫌だなとか頭にくるとか悲しいとか思ったこと
ネガティブなことは書かないというのはキレイ事。嫌な感情はしっかり書いてきちんとラベルを貼ることが大事です。愚痴の垂れ流しではなく、「ラベルを貼る」つもりで書きましょう。たくさん書きたくなったら左ページにフォーマットを使って書くように。
「ラベルを貼る」と「フォーマット」について詳しくはこちら→【MYノート術14】黒い気持ちが心に広がった時のノート術
5)世の中のニュースについてひとつ上げる
自分の身の回りのことではなく、世の中のこと、ニュースの中で気になったヘッドラインと感じたことを書きます。ニュースの感想というのは読んだ記事の書き方にずいぶん左右されがちなところがあります。その辺、ちゃんと自分の頭で考えられているかどうか、自分への確認のために書いています。
と、こんな形で5項目の5行日記。最初はノートを毎日書くネタに困らないようにと考えたのですが、やってみるとなかなか頭を使い、しかもバランスがいい。こう言う「お題」があったほうが書きやすいと思ったのがきっかけですが、毎日これを考えるのってけっこう頭使います。でも書きがいがある感じ。
3ヶ月続けてみてこれはとても良かったので、ノートの書き方としてぜひ参考にしてみてください。
ごあいさつ
さて、そんなわけでもう2月。今年最初の記事はノート術についての記事になりました。遅いご挨拶ですが今年もどうぞよろしくお願いします。1月のお勉強ゴトの終盤戦も驚異的な追い上げで無事に終わり、晴れ晴れと2月を迎えることが出来ました!
今年の「目標」という言葉は今でも苦手ですが、「今年やりたいこと」はノートにたくさん書き出しています。特に、今年こそはやるやる詐欺になりつつあった、ブログのリニューアルをしようと思っています。
ノートを書くという時間をベースに自分のペースを守りつつ、ノートがやれたから次は○○も、△△も、と、自分のやりたいことの優先時間を増やして(作って)、今年もたのしい1年にしていきたいですね。
そんなわけでノートがやれたから次はブログも!というわけで、今年はアウトプットの年にするつもりです。このノートのフロー状態と一緒に、ブログもどんどんフローにしていきたいですね^^
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