日頃あまりドラマを見ない私ですが、今年の大河ドラマ龍馬伝は一回も欠かさず観ました。いろいろツイッターではつぶやいてましたが、そういやブログではずっと前に一回書いたきりだったなー。
てか日付が1月19日だって。まだ始まったばかりの時じゃん。ちなみに記事はこちら「龍馬伝、おもしろいです」
いや??1年間よく見続けました。いやいやおもしろかったですよ??もちろん。
福山龍馬、とても魅力的だったと思います。
心の優しい、「人たらし」というより基本的に「人間好き」で、そして絶対に揺らがない信念をちゃんと持ってて必ず実行する行動力。それによって大切に思う人達の心を乱すことになってしまうどうしようもない思い…そういうのがとてもよく演じられていたと思います(なんかすごい上から目線な言い方だw)。
てかこれからしばらく上から目線にツッコミを入れさせていただきます!スミマセン!!
まずもう、スッポ抜け感でいっぱいな物語構成はどうよ??
別に史実通りにしろとはいいませんよもちろん。でもちょっと(いやかなり)無理のある物語の進め方が多すぎて、ホントの所ついていけなくなりそうに何度かなりました。
まず、
最初のほうで、龍馬があんまりぼーっとしてるから、お父さんがなにやら水争い?のある集落の工事責任者に龍馬をさせます。龍馬は一所懸命、工事のみんなを励ましたり、話を聞きに行ったり、お酒を振舞ったりするのですが、ことごとく「外して」しまい、なかなかみんなに心をひらいてもらえない。
でも結局、最後はみんなが協力してくれるのですが、「なぜみんなが協力してくれるようになったのか」がスッポ抜けだったのですよ。なぜかいきなり。貧しい母子家庭の家を訪ねたから?それだけで??…謎。
あと、
加尾に「龍馬さんが好きだったのに!」…とコクられて「えええー??」状態だったのに、江戸での修行が終わったらいきなり「加尾と夫婦になるぞ」状態で土佐に帰ってくる…いつの間に加尾さんのこと好きになったのん??加尾さんと文のやりとりでもしてたのかしらん??
それよりなんぼかお佐那さんを好きになりそうなシチュエーションのほうが多かったのになぁ。そこまで拒否るのは、心に加尾がいるから、といえるほどの加尾への思いがよくわからんかったよ。
まあその後、お龍さんを生涯の伴侶として好きになる「決め手」も実はいまいちわからんかった。
自分を思ってくれているから、だと佐那さんもそうだし、タイプも同じツンデレだしなぁ。余計な父や兄がいないからか??(あの兄は良かったw)
武市さんのブラック武市との葛藤の描き方はなんか中途半端だし…。
まあ自分が地道に活動して人脈を創り上げて行ってるのに、すでに龍馬は東洋さんに認められてたりとか、長州の桂さんと会っていたり(しかも仲が良さそう)とか、大殿様に御目通りしてたり、とか、その辺の顔に出さない「ギギギー!龍馬ー!」みたいな気持ちの表現の仕方は、大森さんすごいうまかったんだけど。
以蔵の武市さん大好きっぷりも、勝先生の護衛をしてたりして、武市さんから少し離れかけたのに、結局武市サイドに行ってしまったのはなぜなのかいまいちわかりにくい気がして。
薩長同盟もあっさりしすぎだったし、大政奉還もこれまたあっさりしすぎ。慶喜さんそんなに今まで物分りの良い方っぽい書き方でした??
大政奉還を決断するって相当の覚悟があったと思われるんですけど…スッポ抜け感がたまらない。
新選組もね、あの人斬り集団っぽさはよかったんだけど、近藤とお龍さんとのからみ、あれ完全にいらないだろうw
役者さんはすごい良かったんですよ。みなさん本当に。だから最後まで観れたと言ってもいいくらい。
特に武市さん、以蔵さん、東洋さんも大殿様も、お佐那さん、お元ちゃん、桂さん、高杉さん、坂本一家のみなさん、みんなそれぞれのメインの回では素晴らしかったと思います。
弥太郎さんは…もちろん上手いし要の人であることは文句ないんですけど、ワタシ的にはいろいろ過剰すぎてお腹いっぱい。。。でも最後の死にっぷりは良かった。絶対に成仏してなさそうでw
ワタシ的MVPはなんといっても「後藤さま」です(*´∀`*)
一部でのあのヘタレ小物っぷり、二部での武市さんや以蔵をいじめる悪役っぷり、でも三部では土佐勤王党を潰したあと順調に出世して、おじの東洋様の政治理念をご立派に引き継がれ、身分制度の厳しい土佐で、下士の岩崎弥太郎を異例の大抜擢。
そして四部では天敵ともいえる龍馬と、私情を超えて手を結び、共に「大政奉還」へ向かい協力しあっていくという素晴らしい成長っぷり!!
中の人も、後藤様の成長に合わせて10キロ太られたそうで…そして歯ヂカラ&モミアゲもどんどんご立派に?一年を通じて龍馬の成長よりも、むしろ後半はワタクシ後藤様に釘付けでしたw
美術演出も、もう、これ以上無いくらいでのBGMの入り方とか、猫・鶏・犬・亀・くわがた・カメレオンなど動物たちの絶妙な出し方とかw、ほんとうに良く出来てたなーーーって思います。
だからこそいろいろ惜しいところが気になったのかもしれません。でも面白かったですよほんと。
ただ(まだ言うかw)、、中岡さんと大久保さんはもっと早くから登場させておくべきだったと思う。もったいない。非常にもったいない。
あと、最終回の I LOVE YOU・・・これはいけません、いけません。
う??み☆はかろうじてギリギリOKのワタシでも、これはダメです。台なし。残念すぎます。。。選挙のテロップよりもダメです!!(実際はHiで見てたので気になりませんでしたがw)
最後に、
暗殺者たちがやってくるところで「中岡の家内ですが」と女の声。あれは誰だったんだろう??
中岡さんが尾行されていたってこと?中岡さんが龍馬のところに行ってる事を知ってるということは、なにげに薩摩の差し金っていう解釈もアリ??
うーんこの辺もおいてけぼり感でいっぱいだけど、もう全ての「この辺」を、幅が広すぎる行間として楽しんだほうがいいドラマだったのかもね。
そんなわけで以上、上から目線なツッコミでしたが許してつかぁさい。
まあともあれ1年間、本当に楽しく観させていただきました♪
とても印象的だった回は、「遙かなるヌーヨーカー」「海軍をつくろう」「清風亭の対決」かな?
スタッフ&役者の皆様ありがとうございました??♪