前にネットショップ講座で通っていた基金訓練の先生&その生徒仲間とは、その後も定期的に「一品持ち寄り」な飲み会が開催されていて今でも交流があります。
さて、実は岡田斗司夫さんの「FREEexの社員」であったその先生、「教え人のシゲル(@coolseagel_ex)」さんが今、ニコニコ動画で連続講座を配信しています。
その名も「中学生からの評価経済社会」
岡田斗司夫の著書「評価経済社会」をFREEexメンバー・教え人のシゲルが解説します。
評価経済のことが絶対わかる30分。第一回「今の常識は昔の非常識」
第二回「学校が崩壊している」
第三回「正社員少数派」
第四回「一人でも家族」
第五回「ニューパラダイムを生きる」<講師>
FREEexメンバー 教え人のシゲル
料理好き。 ラケットボールプレイヤー。
学習塾クルゼミナール主宰 http://kurusemi.com
Facebook http://www.facebook.com/shigeru.kuru
ツイッター https://twitter.com/coolseagel_ex
全5回のうち現在第3回まで終わっていて、すべてニコニコ動画で視聴できます。
「評価経済社会」って最近良く聞くけど結局どんな社会のことなの?という疑問をお持ちの方に、ものすごくわかりやすくて、多少うさんくさくて、とってもおもしろいです。
教え人のシゲルさんは、「パソコンなにそれおいしいの?」な人にでも3ヶ月でいっぱしのサイトを作れるようにしてしまう位すごい「教え力」の持ち主なのです。
特にこの第3回の「正社員少数派」は神回でした!
「今の常識は昔の非常識」「学校が崩壊している」「正社員少数派」
産業革命以降経済が大発展して、地方で農業をやっていた人たちが都市に出て工場労働者となり、サラリーマンとなり、大家族が核家族になっていったのが今までの「パラダイム」。
そしていま、「右肩上がりの経済成長」が翳り、情報革命によってグローバル化が進み、時代は次の「パラダイム」に入ろうとしている。
これまでとこれからは大きく違うのはわかっていても、次の時代の為の生き方を、親も学校も教えられない。大人たちは旧パラダイムの住民だから。
親が成功してきた道筋はもう風に吹かれて消えている。今すでに出てる現象のひとつが「正社員少数派」なのです。大学を出ても簡単には「いい会社」に就職できない。
そして親たちが生きた「経済成長することが前提の世の中」と、子どもたちが生きる「経済成長しない世の中」では働く理由や目的も変わってくる。
さらにハイパー情報社会では「自分」というものがたくさんの情報の中ですぐにかき消えてしまい消費される。「たったひとりのかけがえのない自分」は、自分が守っていかなくてはならない。アイデンティティのあり方も変わる。友人との関わり方も変わる。
人とのつきあい方が変われば「恋愛」も変わる。「結婚」も変わる。
では「新しいパラダイム」って、どんな社会のことをいうの?・・・それを今いろんな人がいろんな立場からいろんなデータを元に予想図を立てているけれど、そのひとつが「評価経済社会」なのです。
このあたりは岡田斗司夫さんの「評価経済社会」に詳しく書かれています。私も読みましたが共感する部分、目からウロコな部分がたくさんありました。でも私も旧パラダイムの人間なので、理解しにくかったり、受け入れ難いと思ってしまう部分もありました。
また、「評価経済社会」といっても、解釈はけっこう人によってそれぞれですよね。
【参考】
以前聴きに行った、OpenCUさん主催のイベント「東浩紀(@hazuma)×家入一真(@hbkr)×イケダハヤト(@IHayato)対談 『評価経済時代の個を考える』」の感想記事
次回のテーマ「一人でも家族」を私も考えてみる
さて、11月25日予定の第4回放送は(注:放送予定が延期になったそうです。詳しい日時が決まったらまた修正します。11/22)(追記1/14:2月に放送予定だそうです!)、新しいパラダイムでは家族はどう変わっていくだろうか??がテーマとのことです。
家族のあり方が変わっていくという事は、「核家族や単身でも経済力を持って豊かに生きられた時代」が終わるという事だろう。それが可能だったのは家庭内での「お金を稼ぐ人」と「家庭を守る人」の役割分担が上手くいってたか、または家事労働、子育て、教育、介護をお金で外注できてたからだ。
経済縮小により分担のバランスが崩れたら、つまりお金がなくなったら・・・外注だよりだった「個人」はたちまち弱くなる。
テーマである「一人でも家族」とは、ひとりずつの「個人」がまた寄り添い始めることをいうのかな?そしてそれは「家族」に限らなくなるのかもしれない。
ちなみに私がこれからのパラダイムにおける、家族のあり方の変化について特に知りたいなと思うのはこんなこと。やはりどうしても中学生目線というよりは四十路目線なのですが(汗
- 「親孝行な子」ってどんな子?独立し親元から離れる子?親のそばにいる子?パラサイトはこれからは親孝行になっていく?
- 「経済」が変われば「住宅」の概念も変わる。「郊外で庭付き一戸建て」はどうなっていく?
- 家族に関わる「法律」が変わるとしたらまずどこからだろう?夫婦別姓?婚外子の相続の平等化?
1.は、核家族の頃は、子どもは独立して家庭を持ち親離れするのが理想とされていたけど、子どもになかなか経済力がつかないのなら共に住むほうが効率的だ。子育てや介護の問題もある。経済力のない子どもが親の介護を外注できるとは思えない。
パラサイトというけれど、「独立しない子ども」を無意識に望んでいるのが今の親世代ではないだろうか?親と子の「独立」「自立」を100%理想化&肯定するより、言葉はネガティブだけど「依存」も見直されてきたりして。
でも親子でも仲が悪いとつらいかな?・・・今後は「仲が良い」「価値観が合う」が大前提で、それは「血」より重要になってくるのかもしれない。他人同士のほうが遠慮がある分いい関係を維持できるかも。
2.については、毎日たくさんのマンションの折込がポストに入る。今不景気なんじゃなかったっけ??やっぱりまだまだ家を買う人、買いたい人は多いのかな?という疑問。
若者の間ではシェアハウスっていうのが選択肢にあるけれど、「貧困老人」の家についてはどうだろう?弱い人は集まったほうが生きやすい。高齢者ハウス的なものはこれからもっと必要になってくると思う。
介護が必要で「家」にいて、自分も家族もそれが幸せではなかったら…そして自分がこれからもっと増える「ひとり暮らし」だったら・・・ていうかそういう人のほうが絶対に増えてくると思うので。
30年後の高齢者がまさに私の世代なわけなんですが、お金で武装するか、コミュ力やつながりで武装するか。お金だけで武装を考えれば長生きはリスクになってしまう。
年を取るほどお金に頼らない生き方ができる力を付ける必要があるなと今とても感じます。
3.については、今も法案に出るけどなかなか採決されませんよね。今だってかなり必要に迫られてる気がするのですが。「家族」というものが壊れかねないと反対する意見もまた根強くあります。
私はいつかはそうなると思ってます。ただそれがどんなトリガーで改正されるようになるのかな?それがわからない。それともいつか自然と反対意見が少なくなって円満に法律改正・・・になるのかな?
これからの時代の「強い個人」とは何かを考えてみる
「強い個人」とは、経済力のある個人が主流の「人に迷惑をかけない」という自己責任的な強さから、交流力のある個人の「人と助け合う」共生的な強さに変わっていくのではないでしょうか?
交流力に必須なのは、サービス精神と、ボランティア精神と、おせっかい心と、新しいことを楽しむワクワク心。
あとは「借り暮らし」力・・・?「恩を受ける」ことができること。
これねぇ、イマ的な価値観ではけっこう「嫌われる」要素でもあるのですが(ずうずうしい、タカリ屋)、そうじゃなくて、
「持ってる人」から上手に頂いて「持たない人」にも分け与えて、「持ってる人」には返さないけどなんらかの形で「返してる」、みたいな。
そういうスキルのある人・・・これって元々の性格の力が大きいかもしれないけど、新しいパラダイムではこういう行動をしていく人が増えると思う(必要だから)。
恩に着る
恩を売る
恩を返す
恩を送る
恩知らず
恩着せがましい
恩を仇で返す
評価経済社会とは、マネーよりも「評価」の方に価値がある時代ということだけど、
この「評価」の正体ってもしかしたら、ハイパー情報社会の中で、「恩」の受け渡しが可視化されていくことではないかな?恩のパス回しが上手な人ほど、これからは「強い個人」になるのではないか?
「持ってる人」はたくさんの「恩知らず」に出会うかもしれない。それでも「あげられる」か。あげてどんな行動を取るか。そして「もらった人」もその後どんな行動を取るか。
そんな恩のやり取りが、昔よりずっと他の人に「見られる」「伝えられる」「評価される」「断罪される」そうなってほしいと思う。
「あげられる人」ももちろん「強い個人」になりますよね。
「恩」について、ちょっと思ったことを書いてみました。ん??まだもう少し考えてみたいです。
さて、中学生ではなくもうすっかりいい大人の自分。これから社会にどんな行動を取るべきなのか?
先日会った同世代の友達が、「教員免許をとって理科の楽しさを教えられる先生になろうと思う」と話してくれました。もともと大変優秀な人で、今も子育てをしながら立派な仕事をしているのですが。
「あと働けるのが20年として、もうたったの20年。これからはなにかやりたいこと、世の中に役に立てるようなことがしたくなった。それに私みたいな変わった経歴の先生がいても楽しいんじゃないかな??って。」
すごいなぁ!そうだよな?!彼女みたいな人が理科の先生になったらきっとすごく楽しそうだ。
40代で仕事の第2エンジンを点火すると、60歳以降の人生はきっと変わってくると、前に読んだ湯山玲子さんの「四十路超え!」にあったのを思い出しました。
止まったまま我慢してやり過ごすには先の人生は長すぎるし、冒険してもその先は必ずしもバラ色ではないかもしれない。
止まるも地獄、進むも地獄なのですが、経験上ここで意識的に何らかの第二エンジンをふかさなかった人は、60歳以上の本格的な老いに向かって、早過ぎる精神的退廃を迎えてしまうことになりまねません。
湯山玲子著「四十路超え!」より引用
感想ブログ記事はこちら→「四十路越え!」
私も40代からデザイナーになったりフリーになったりと、第二エンジンをふかしていたつもりですが、いや、まだまだまだまだ!
新しいパラダイムに、大人として何ができるか・・・そういうことも考えてもっともっとエンジンをふかしていきたいですね。
そんなわけで、「中学生のための評価経済社会・一人でも家族編」の放送は11月25日(日)20時からです。また詳細情報がきましたら追記いたします。(注:放送予定が延期になったそうです。詳しい日時が決まったらまた修正します。11/22)(追記1/14:2月に放送予定だそうです!)
次のパラダイムを考えるきっかけに、オトナもぜひご覧になってみて下さい!
これまでの放送はこちらからどうぞ↓