三国志漬け…(ノ∀｀)

去年の暮れあたりから我が家で再ブームになっていましたのが「三国志」でございます。えー、今回の日記は相当マニアックです。ドン引きされるのを覚悟で？いきます。

0010338526
きっかけはゼツがゲーセンの「三国志大戦」にはまったことから、三国志漫画の「蒼天航路」を買いはじめ、全36巻揃えてしまったことからです。
前にも書いたけど、私の実家には兄が買った横山三国志全60巻があり、また、ＫＯＥＩのゲームなどもしてたのでワタシ的に10代後半は三国志ブームだったのです。

年頃の女子のことなので一緒にブームになってくれる友がおらず孤独ではありましたがｗ･･･(つД｀）

495155411_1

で、吉川英冶「三国志」から始まって、陳舜臣「秘本三国志」、井波律子「読み切り三国志」、光栄から出てた「爆笑三国志」、児童書の「呉書･三国志」（挿絵がモンキーパンチ）、果ては一部の方に人気だった、江森備「天の星・地の風」（孔明ファンはのけぞること必至）、白井恵理子「ＳＴＯＰ！劉備くん」（写真→）などなどあらゆる？三国志本を読んで、とりあえずは「お腹いっぱい」になったので卒業したのでした。

そしたらなんと、ゼツもその頃三国志ゲームにはまり、横山三国志全60巻を持っていたというではありませんか。当時同じクラス（専門学校）だったので、お互いそのことを知っていれば、当時の私に「三国志友達」ができていたのに！！･･･(ノ∀｀)

さてさて、そんなわけで読み終わりました「蒼天航路全36巻」。

三国志をちょっと知ってる人ならご存知の通り、三国志は大まかに二種類あって、ひとつは正史の三国志、もうひとつは講談として物語化された「三国志演義」です。一般的に知られてるのが、劉備や関羽、張飛、諸葛孔明などの武将が活躍する演義のほうです。吉川三国志・横山三国志もこちらの視点で書かれていますね。

私は横山光輝三国志から入ったので、最初はやはり劉備・孔明ファンでしたが、正史視点を知るに従い、曹操や孫（堅・策・権）がおもしろいと思うようになりました。なのであんまりベタベタの演義話はどうももう飽き飽きになってしまっていて・・・。
蒼天航路では、演義では悪役になっている魏の曹操が主役となっています。

さらに、こっちの劉備がなかなかおもしろいんですよ。いわゆる聖人君子じゃなくて人間臭くて甘ったるくて情けなくてわざとらしくて。実際の劉備ってこんなヤツだったんじゃないかな?って。
何を読んでも全くキャラが変わらないのが張飛なんですが、ここでの張飛はさらに張飛でした（意味不明？）関羽はちょっとまた違う描かれ方ですね。

5197185_42

曹操はやはり正史で

「非常の人、超世の傑（非常な才能の持ち主であり、時代を超えた英雄である）」

と言われたほどの、文武両道の桁外れの才能と、更に自分がつくる新しい世界について明確なグランドデザインを持った英雄として描かれてますね。
当時からなぜ庶民に曹操が恐れられ、劉備に人気が集まるのか、その辺の描かれ方もおもしろいです。

呉の孫家の父・兄・弟・妹もそれぞれ個性的で魅力があって、地味になりがちな呉のキャラもそれぞれカッコイイし（ああでも孫策の髪型だけはいただけない）、その他の人物、呂布＆陳宮、張繍＆賈勝рﾌコンビっぷりなんてもう涙でそうだし(ノ∀｀)、郭嘉、楽進とかもそれぞれ新鮮な性格付けになってて、主役級から端役までそれぞれにリアルにカッコイイと思いました♪

それにしてもこの時代って・・・残虐だよなぁ。。。いったいどれだけの首が刎ねられてるんだろう？？(つД｀）･･･そして出てくる名のある女は美女のみ。

さらにどの美女も大抵役目が終わると殺される。英雄達はみんな美女食い散らかし放題(*´Д｀)=з更に曹操は、新しい夫人との初夜をすっかり忘れて正妻の夫人に怒られてたり、劉備なんて逃走中に邪魔だからと奥さんと子どもの乗った馬車の綱を切っちゃうし（極悪だｗ）

・・・唯一、唯一、家に帰って自分の奥さんに

「久方ぶりなのにかまってやれなくてすまない」

と、優しい言葉をかけるシーンがあるのが周瑜ですよ。周瑜にこれを言わせてくれただけでも満足（謎）。

大阪弁の孫夫人もナイスでしたね(*^_^*)

そんなわけで「蒼天航路」は、魏･呉・蜀、どちらびいきでも楽しく読めるんじゃないかなー？って思いました。

10010134724_s