先日見たテレビ番組。
NHKクローズアップ現代
シリーズ雇用 “いざなぎ超え”とはいうけれど
第2回 オレたちにも“景気”を
とても興味深かったです。戦後最長の好景気といいながら、豊かさを感じられない人が多い、正社員と非正社員の雇用の格差などがテーマでした。
就職氷河期の時に高校・大学の卒業が当たってしまい、就職できずにやむなく派遣やフリーターになった若者が、今、正社員との格差に苦しんでいると。
私の世代だと『フリーター』というのは、やりたいことがあって敢えて自分の時間のために正社員にならない人、という気がしてたのですが、今は違うんですね。正社員になりたかったけどなれなかった、というフリーターが多い。
私の前の仕事は主に婦人服の販売で、小売りは特にパート比率の多い職場です。
大体各店に正社員は店長が一人。あとは正社員並みの時間を働く契約社員(時給・ボーナスなし)と、月間120時間までのパート(厚生年金・社会保険未加入)と、80時間未満のパート(扶養控除内)となっていました。
スタッフのほぼ全員が女なので、パートでも独身の人は自宅だったり、結婚してたり、一人暮らしでも実家から仕送りがもらえていたり、と、収入の柱が自分以外にもある人が多く、あまり格差に対しての不満の声というのは出ない会社でした。
それに甘えて?けっこうパート待遇はひどい会社だったとも思います(-“-;)。でもみんなおっとりした人が多かったのよね。不満な人はすぐ辞めてたし。
番組ではマクドナルドの、ある元店長のインタビューがありました。売り上げが落ちても利益を守る責任の為(成果主義だしね)、バイトを減らした分、自分がサービス残業してなんとか頑張ってきたそうです。
他人事とは思えない・・・(つД`)
その人はそんな毎日の辛さに退職してしまったそうです。バイトだってそんな理由で急に解雇された人がいて、その人も辛い。
バイトはベテランになり、仕事もなれ、指導する立場になっても、時給が高くなりすぎると返ってリストラの対象になってしまう。バイトやパートはマニュアルさえしっかりしてれば代わりはいくらでもきく、どうせなら最初の低い時給で入る新人を数年周期で回転させたほうが効率が良い、というわけ。
今25?30前半の人たちは就職氷河期世代で、正社員になれなかった人は年収300万未満の中でもがいてる。これじゃあ男は結婚もできないよね、結婚したって子供を持とうって気にもなれないと思う。奥さんだって働かないとやっていけないでしょう。
格差社会だなぁって思う。。。。
少子化対策で、祝い金を増やすとか、育児休暇をもっと取れるようにするとか、政策はいくつも出されているけど、まずこの格差をどうにかするのが一番なのでは??正社員だってたくさんのサービス残業でへとへとな人も多いだろうし。
正社員だって、本当に優秀だから正社員でいる人は何割なんだろう?たまたまめぐり合わせのいい時代に卒業が重なっただけの人も多いんじゃないかな。パートに正社員並みの責任を押し付けたり、時間を束縛したり、保険に入れてないのに140時間以上働かせてたりとかとかも多いよ。。。
だれが好景気を味わってるんだろう?一部の勝ち組の人?
就職氷河期世代のフリーターの男が本当に気の毒だと思ったよ。(望んでなってる人は別にいいけどさ)てかやっぱり男って大変だよね。。。
なんだか格差社会はこれからも続くのかな・・・。とりあえず貯金はちゃんとしておこう(;´Д`)