横浜でも桜の満開宣言がありました。まだ場所によっては5分〜7分咲きですが週末には満開になるでしょうね。お天気が良いといいな。
これから桜前線は北上して行き、だいたいゴールデンウィーク頃に東北や北海道に上陸します。なのでGWの旅行先を北に設定すると、こちらではもう散った桜を二度楽しめてとてもオトクな気持ちになれるのだ。
そんなわけで「るっかの城がたり」今回は青森県の弘前城です!
弘前といえば東北一の桜の名所!さくらまつり
弘前城のある弘前公園は桜の名所として大変有名で、公園内には約50種類の桜が2600本!とにかく全てが桜色に染まると言ってもいいくらい圧倒的な桜・桜・桜!
弘前公園総合情報サイトより画像引用
幾重にも重なるように咲く桜は、青森を代表する果物「りんご」の剪定方法から生まれたそうです。
それにしてもなんて綺麗なんだろう!
弘前公園総合情報サイトより画像引用
天守ももちろん、12しか残っていない貴重な現存天守なのでこれは城好きとしても行きたいのは当然ですが、毎年この時季になるとSNSやニュースで見る弘前の桜の素晴らしさをこの目で見たい!ということでゴールデンウィークに行くことにしました。
しかし!
私が行ったのは2015年でしたが、この年は開花が早かったらしくソメイヨシノはほとんど散ってしまっていた…。
場所にもよるけれど天守近辺のソメイヨシノは中でも開花が早めなのか?・・・外堀の方はまだ残ってる枝も多かったのですが。
ここ数年は開花が早くなってるようです。
最初の写真のような一面ピンクな風景は見れませんでしたが、素晴らしい桜吹雪は楽しめました!
枝垂れ桜と八重桜は満開でちょうど見頃でした。
とにかく弘前公園は広い!そしてどこを見渡してもさまざまに桜がある。背景には美しい岩木山が悠然と。
北国の春は一気にたくさんの花が咲くので、こちらの春と比べて彩りの多さが違いますね。桜が終わっても次はリンゴの花が咲きます。5月の東北は一斉に春が来てすべての風景がイキイキしています。本当に良い季節でおすすめです。
2017(平成29)年の弘前さくらまつりの日程
- 会期:4月22日(土)~5月7日(日)
- 会場:弘前公園
- ライトアップ:18:30~22:00
- 露店・出店の営業時間:9:00~21:00
- 開花予想はこちら→ 弘前公園さくら情報 – 弘前市
ツガルの動く城?弘前城マジック!
お城記事でありながら、桜のことばかり紹介してしまいました(笑)
弘前城は先程紹介したとおり、姫路城や松本城などと同じく現存天守です。江戸時代から現在まで残っている天守はとても少なくて12城しか残っていません。その中で一番北に位置するお城です。
別名・鷹岡城(高岡城)とも呼ばれていて、弘前市のマスコットキャラクターは「たか丸くん」といい、なかなか可愛いです♡
弘前城の天守と石垣と、お掘と朱い欄干の橋、そして桜、という風景はとっても美しくて、JRのポスターでもおなじみのほか観光ガイドにも必ず載っています。
【旅*東北】東北の観光地や名所・旅行コースのおすすめ情報満載!サイトより写真引用
ところが!
今はこの風景は見られないのですよ。なぜなら お城が移動したから!
何言ってるかわからない?お城が移動だって?それってどんなハウルの魔法?とお思いでしょうか。その通り、比喩でも何でもなく実際に「お城が動いた」からなのです。
どういうことかというと、弘前城では近年天守付近の本丸石垣に「膨らみ」が目立ち始めました。これは将来的に崩落の危険がある予兆だそうです。さらに天守にも傾きがある事から大掛かりな石垣修復工事が計画されたのです。そして2015年夏に天守を曳屋で移動させて本格的な工事が始まりました。
この一大事業がよく分かる動画が↑こちら(2017/03/29 に公開)
曳屋という技術(ジャッキアップして宙に浮かせレールを組み込んで移動)で天守の建物を「引っぱって」移動させたんですね。
大きな松本城や姫路城だったらまず無理でしょう。しかし弘前城は小ぶりとはいえ総重量400トン!しかも数少ない現存天守で国の重要文化財です。これを絶対に損なうことなく動かすというのは大変なことです。
というわけで現在天守は本来の場所から70メートルほど移動した位置にあり、石垣修理工事が完了後(2021年度の予定)にまた元の場所に戻るそうです。
私が訪れたのは2015年の5月だったので、ギリギリで元の場所にある天守を見ることができました。
天守は小ぶりですが石垣の角に建っているので、お堀側から見ると大きく見えます。
天守の中はこの時すでにいろいろ撤去された後でがらんどう。しかし柱や梁などの木組みがよくわかってワタシ的には萌え。
シンプルで美しい、層塔型3重3階の天守です。
奥の石垣がふくらんでいるのがわかりますね。そして手前と奥で石垣の構造も違うようにみえる。手前は野面積みっぽいですがこちら側は大丈夫なのかな?
運ばれた天守は今は仮の天守台に置かれていて、岩木山を背景にしたお城を絶好のアングルで観られる展望デッキも作られたとのこと。これはぜひ写真に納めたいですね。2021年に再び天守の曳屋を行い元の位置に戻るまでの期間限定チャンスです。
弘前の城下町散策&その他青森見どころ
さて、弘前の城下町もちょっと散策しましょう。
弘前には明治時代に建てられたモダンな洋風建築も数多く残されていて、洋館めぐりも観光コースになっています。お城からわりと近いところだと
などがありました。他にも藤田記念庭園、旧弘前市立図書館など素敵な洋館がたくさん。弘前に洋館がこんなにあるなんて行くまで知らなかったので驚いた。明治の洋館は横浜にも多くありますがこんな共通点があったんですね。
ちょっと昭和レトロな商店街があり、こんなお店も
時計台のある時計屋さん。なんてかわいい!両隣のお店の雰囲気もなかなかです。
お城から近いところにある古いビルの喫茶店「時代屋」。レンガといい窓の形といいかなりの歴史がありそう…その通りでこのビルは国の登録有形文化財になっているとのこと。
カフェカーテンのレース模様や、お砂糖のガラス瓶に時代を感じます。
青森はりんごの名産地ということで弘前の町はどこに行ってもりんご推し!カフェや食事処のほとんどにアップルパイなどりんごを使ったメニューがありました。
「時代屋」ではコーヒーとアップルパイをいただきました。美味しかったです♪
- お店の情報はこちら→珈琲 時代屋 (コーヒー ジダイヤ) – 中央弘前/喫茶店 [食べログ]
青森といえばねぶた(ねぷた)祭り
弘前ではねぶたではなく「ねぷた」と言うそうです。
「津軽藩ねぷた村」という観光スポットに行ってきましたが、そこには高さ10mの実物大の大型ねぷたをはじめ、人形、扇形などさまざまなねぷたが展示されていました。
津軽三味線の演奏などさまざまなショー&イベントも行われていて、お祭りの季節じゃなくてもねぷた祭りの雰囲気を楽しめるようになってます。
ここでは金魚ねぷたの絵付けなど工芸品制作の体験もできます。金魚ねぷたかわいい!小さいのをお土産に購入しました。
- ねぷた村のワイルドな(?)ホームページはこちら→ 津軽藩ねぷた村ホームページ
青森旅行の二泊三日旅行プラン
この青森の旅は二泊三日で飛行機+レンタカーで行きました。
弘前城が目当てでしたが青森は他にも見どころたくさん。あとは「恐山」にも行ってみたくて…でも弘前とむつ市はかなり遠いかな?と思っていたのですが、実は青森空港から恐山までは車で3時間ほどで行けるのです!
なので青森到着日にまず恐山に行きました。まさか二泊三日の日程で両方行けるとは思わなかった。
恐山…なんともいえない神秘的で神聖な場所でした。まさにこの世とあの世の合わい…最果てといった感じで。
宿泊は浅虫温泉という所で2泊。陸奥湾の真ん中辺にあるので拠点にするとあちこち行けて便利ですね。温泉も良かったです。ここから弘前へは車で1時間弱。途中の田んぼアートで有名な田舎館村の道の駅がなかなか楽しかった。
最終日は青森美術館と三内丸山遺跡を見学。青森はアーティストの奈良美智さんの故郷ということで奈良さん作品が数多く展示されていました。「あおもり犬」の大きさにびっくり!
青森、また来ることがあったら今度は夏にも訪れてみたい。そして今度は十和田湖や十二湖などの湖巡りをしてみたいと思います。
弘前城・参考リンク
- るっかの城がたり | Rucca*Lusikka
お城のある町への旅について語る記事の一覧です♪ - 日本全国のお城を検索できて訪問履歴が残せるサイト | 攻城団
お城巡りを趣味にするならチェックしたいサイト! - 弘前公園について|弘前公園総合情報
桜の開花情報や弘前おすすめ観光ルートなど - 弘前城石垣修理事業「弘前城が動く」
石垣修理工事の詳細がわかるサイト - 弘前さくらまつり2017
桜まつりの情報がわかるサイト - 【旅*東北】東北の観光地や名所・旅行コースのおすすめ情報満載!
東北その他の地域も回ってみたい
今回紹介したお城
おすすめお城本
初心者向けのおすすめお城巡り本です!
あとがき
今日は打ち合わせ先で、新しい担当の方がお城好き&石垣好きとわかり、打ち合わせよりもお城話で盛り上がってしまいました。備前松山城を勧められたのでいつか行ってみたい。体力があるうちに!w