岡田斗司夫さんが推奨するノート術、「スマートノート」とは、ノートを書くことでどんどん思考力が深まり、頭の中でいろんな情報が「脳内リンク」しはじめ、どんなことに対しても借り物でない「自分の意見」が言え、何についても自分の「見識」で語れるようになるようになる…そんな「おもしろき人」になるためのノート術であります。
コツコツと続けるほどにフェーズが上がり、「おもしろき人」に近づいていくというノート術ですが、「コツコツ」だけになかなか続かなかったり…はじめてはみたものの飽きて挫折してしまった人、今煮詰まってる人もいると思います。
私はノート歴2年でノートは10冊になります。さぞ「コツコツ」した几帳面な性格なんだろうと思われそうですが、実際そんなことは全然なく・・・はっきり言ってズボラです(笑)
そんなズボラな私が続けられている理由は、ブログを書くためというモチベーションもあるのですが、それだけではなく、続けるために書き方や道具についてかなり試行錯誤を繰り返して、やっと自分に合う書き方の「型」を見つけたからです。
ノートの大きさ、カタチ、書き方、いつ書くか、どこで書くか、何を書くか、そして「何を書かない」か。
ノート歴1年目くらいまでは試行錯誤の繰り返しでしたが、今はほぼ「自分の型」に従って書くことができています。
この「自分の型」を見つけるとノートはぐっと進化していきます!
そんな訳で今回のノート術の記事のテーマは、「自分の型をみつけよう!」
以前にもちょこっと書いてはいましたが、ここで改めて私が作った「型」をご紹介します。参考にして頂ければとても嬉しいです。
まずはスマートノートの基本の書き方&そのアレンジ
ノートの書き方、思考の成長の仕方は何段階かの「フェーズ」にわかれていて、第2フェーズまでは決められた「基本の書き方」があります。
第2フェーズまではただただひたすら基本を正しく繰り返して下さい。
基本とは5行日記+採点、ノートの右から左に書く、です。
そしてここまでは楽しく続けられるんですよね。悩んでくるのは自由度が上がる第3フェーズからの書き方です。
第3フェーズまでの書き方について詳しくはこちら→【MYノート術5】実践!スマートノート【考える力をつける編】
まず私の最初の悩みはノートを右から左に書くことでした。この書き方の意味は理解できて、その意図に納得もしてるのですが、どうしても「書きにくい」のです。
5行日記だけの時はまだ良かったんだけど、第3フェーズになって、右ページに書いたキーワードから思考を広げていくため「左ページ」を書くという時に…右ページの文字が自分の右手が邪魔でよく見えない!(笑)
さらに、私は左ページの部分をマインドマップ形式で書いていたので、たて型ノートだとどうにも枝を広げにくい!
そんなわけでこのようにアレンジすることにしたのです。
- ノートは横置きで上下にめくって書く
- 上が「右ページ」、下が「左ページ」
この書き方にしてから迷いが減りました。特に思考部分をマインドマップで書きたい人にはオススメです。上で書いた5行日記やメモを見ながら、自分の「手」に邪魔されず思考を広げることができます。難点は、縦置きに比べると過去ノートを振り返る時に「ページをめくりにくい」ことですね。でもそれくらいです。
マインドマップ形式で書くと思考が広がりやすく、また「あとでまとめる」という編集作業にも繋げやすいです。ブロガー向きでもあります^^
私の場合、ノートで考えを広げてブログにする時にまとめる、という感じです。なのでブログ書く時間が取れない日が続くと、広げっぱなしがいくつも溜まっていくのでやっぱりブログも必要です(笑)
第3フェーズから「なんか書きにくい」と感じてる人は、マインドマップで書くこともぜひ試してみて下さい!
ノートの使い分け=「思考の住み分け」
私が普段持ち歩いてるノートは全部で4冊です。内訳はこんな感じ。
- メインのスマートノート
- スケジュール用自作ノート
- 仕事用ノート
- メモ用ミニノート
この4つに至るまでにも試行錯誤がありました。それは、なにをスマートノートに「書かない」かが、けっこう大事なんです。スマートノートの本の中にも、スケジュール管理と勉強ノートは別にせよ、とあります。ノートはあくまでも「考える」ためのもの。
スケジュールは別に手帳に書けばいいとして、悩みは以下の事のノートです。
- 読書のメモ
- 仕事のアイデア出し
- 打ち合わせの記録
- セミナーや勉強会に行った時のノート
これらはスマートノートに書いたほうがいいのか?専用のノートに書いたほうがいいのだろうか?
…これもここ数ヶ月でようやくこの4冊に住み分けができるようになりました。ざっと説明を致します。
1.メインのスマートノート
メインのノートに書くこと・右(上)ページ
- 日々の5行日記+採点
- 食べたもの、買ったものなどの記録
- 明日やりたいこと・やらなきゃいけないこと書き出し
- 読書メモ
- 勉強会の記録ノート
左(下)ページ
- 上の中からひとつ「気になったこと」を選んで、それについて「考える」
- これからやりたいこと(仕事含む)について「考える」
- 日頃気になってることについてもう少し考えたいとき
- ブログを書く時の内容整理
- 上に書いた読書メモを見ながら思ったこと
- 勉強会などの記録ノートを見ながら思ったこと
これに完璧に従って書いてるわけではありませんが、大体こんな感じです。結局「考える」に値するものは他に分けずにスマートノートに書くようにしました。
「書かないこと」は、1ヶ月スパンで見たい自分のスケジュールと、仕事の「打ち合わせ議事」「雑メモ」です。マインドマップを使わないものですね。
読書や勉強会のノートはマインドマップを使うのでこっちに書きます。上(右)だけに書き、あとで見ながら下(左)に感想や疑問点などを書き足します。
2.スケジュール帳(手帳)
これは自作しています。
スマートノートはいわゆる「日めくり」なので、月単位でバッと流れを見ることができないんですよね。なのでひと月単位でいろんなモノゴトの流れを見るためのスケジュール帳です。
詳しくはこちらの記事に→【MYノート術6】スマートノートと手帳の関係、どうしてる?
メインノートと同じA5サイズでこれも横位置で使ってます。上がひと月ごとのカレンダー、下にその1ヶ月のメモスペース。
よくあるマンスリータイプなんですがなぜ自作なのかというと、同じ月のものを4、5枚使うから。こういう同じ月が何枚もある手帳は売ってないので自作に至りました。
なぜ4枚かというと、テーマごとにつけることを分けているからです。
- 1枚目:1ヶ月の、誰かに会う約束、出かける予定、発売日、行きたいイベントなどの日程を書く
- 2枚目:1ヶ月の、仕事のスケジュール、締め切り、進行メモなどを書く
- 3枚目:1ヶ月の、簡単なお金の出入りを書く
- 4枚目:1ヶ月の、体調管理、起きたこと、生活メモ、ノートに書いたことのタグなどを書く
1年分を1冊にしちゃうとさすがに厚くなるので、2ヶ月毎にプリントして綴じてます。大体10ページくらい。薄いからメインノートと一緒にノートカバーに挟んで持ち運んでいます。1年分持ってなくても今月と先月分位あればだいたい事足ります。
スマートノートと仕事ノート、それぞれに書いたことの「目次」的な役割もあります。
上の写真のように気に入ったプリントの紙を買って来て表紙にすれば、気分も上がるし、なかなかのお気に入りです♪
3.仕事用ノート
仕事でのアイデア出しなどはメインのノートに書きますが、打ち合わせ記録や、製作中の細かいメモは全部こっちに書きます。普通の横罫のノートです(無印で購入)。スマートノートもこっちも厚めのノートを選ぶわけは、使い終わって仕舞う時に自力で立てて「背表紙」としてきれい、ということが大きいかもしれない。
立てて仕舞って、ヨレてくるとなんか嫌じゃないですか。
このノートは、私は家で仕事をしてることが多いので、普段は持ち歩かずに机の上に置きっぱなしです。打ち合わせの時は持って行って記録はここにします。
仕事メモとしては、短期記憶用の脳みその空きがかなり少なくなってきてるので、さっき切り出した画像のwidth何ピクセルだったっけ?という事がもう多くて多くて・・・そんなわけで数字をメモってることが一番多いです(涙)
4.小さいメモ帳
友達と会って話してる時など、本当はメインのノートを出して書き込みながら話したいなと思うんだけど、私が「ノート書き」だとわかってる友だち以外だとなかなか目の前では開けにくい・・・(^_^;)
そんな時にこの小さなメモ帳(笑)
あまり警戒?されずに出して書くことができます。会話に出てきたオススメのお店、本、言葉、メモらせていただきます。このメモ帳と一緒にボールペンもバッグのポケットなどすぐ出せる場所に入れてます。
あとは、パッとすぐにメモを取りたいときやちょっとひらめいた時、その他ネットで見つけたレシピやその材料メモ、テレビ見てていいなと思った宿、場所、などなども。あとで切ってメインノートに貼ることも。
はじめて行く場所の簡単なマップとかメモしておくと、いちいちスマホでMAPを立ち上げるよりも早く見れて電池も減らないw
いや、これらはスマホでもいいんだけど、私のスマホもう古いから(といってもまだ2年経ってないのに…)アプリが立ち上がるのが遅くて遅くて…機種変更したらわからないけど、今のところそんなわけでメモのほうが早いのでアナログです。
ノートを世界でたったひとつのノートにすること
以上、長々と書きましたが、私の「ノートの書き方&住み分け方」でした。最後にこの写真は歴代のスマートノート。
ノートの大きさ、仕様、書き方、書く内容、本当にいろいろ試して来ました。けっこうそれ自体(ノートのカスタマイズ)が楽しかったという点もあります。
紹介したのは私の「型」であって、これを真似すれば絶対続けられます!というものではありません。あくまでも参考にしていただいて、自分の「型」を見つける助けになればと思います。
ノートそのものは市販されてるノートでも、お気に入りのカバーをつけたり、このペン!この書き方!を見つけてにこだわっていくと、ノートはどんどん「世界でたった一つの自分だけのもの」になっていきます。
いろいろ飾るのはめんどくさい人なら、例えば表紙に「○子のノート 2013年5月24日?Vol.1」と書くだけでも違うと思います。
「書き込まれたノート」というのは、それだけでも何かがそこに住んでいるような不思議なただずまいを持ってるんですよね。直接床に置けない、みたいな??
自分のノートを「世界でひとつだけの特別なもの」にするという意識が「自分の型」につながると思います。ノートそのものへの「偏愛」というか。
そんな「偏愛できる印」みたいなのをノートに増やしていくほど、ノートは自分だけのノートになって、自分の一部になっていきます。
そんなわけでぜひとも「印」をいっぱい取り入れて、ノートを自分だけのノートにしていってくださいね!
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参考図書