続きです。
介護士さんは重労働だと思います。できれば力のある男性が望ましいです。でもそんな働き盛りの男性に見合うようなお給料ではないそうなんです。私はこの辺の内情は不勉強で詳しくはわからないのですが・・・なぜなんでしょうね。
父の場合は、普通の認知症ではなくアルコール性のものと思われる(詳しくはまだわからない)ので、悪くなるスピードが速く、だから?入院できたのですが、普通のお年寄りの認知症の場合はまずそれで病院に入院はできません。公的な介護施設に優先して入れるのは、本当に身寄りがなく、寝たきりで絶対に誰かの介護が必要な人、または家族がいても限りなくネグレクト(介護放棄・虐待)に近い状態だったりする人です。
民間の介護施設や老人ホームは、それなりの入所金と月額がかかります。(施設にも寄るし介護度にもよるけど入所金で300万?、月額15万?くらい・・・とても普通の年金暮らしでは無理ですね)
私の家の近くに老人ホームがあって、ちなみにそこは幾らなんだろう?と思ってネットで調べてみたらやはりその位でした。しかも90人定員なのに現在の待ち人数は320人だって!!待ってる間に亡くなる人もいっぱいいそうな気がします・・・。
ていうか、病院も、ケアセンターも、老人ホームもどこもいっぱいです。
最初父の容態が悪くなったのは、去年大手術をした大きな総合病院での大腸の内視鏡検査の時でした。突然自分の着てる服のボタンがはめられなくなって、シャンと立てなくなってしまったのです。
すぐに異常を訴えたのにもかかわらず、では今度脳のMRIを撮りましょう、でも今は予約がいっぱいなので来週来て下さい、それまでは自宅で様子を見ててください、になって帰されちゃったのです。
その週末、幻覚と大きなけいれんがあって、日曜日だったので救急車で別の病院に。
その病院でMRIを撮った所、脳に水がたまっているが手術するほどの大きさではない、自然に吸収される事もあるのでまたも「様子を見てください」で、処置も薬の処方も無し。
考えられる原因は大きな手術をいくつかしたことと、長年の飲酒でかなり身体にダメージが来てるからだと思われるけれど、せん妄もあるので今度精神科で見てくださいと。で、予約を入れる(数日後じゃないと取れない)
この辺りでもう歩行ができなくなってたので、介護認定を受けるようにと役所にその手続きに行ったんだけど、その認定をするケアマネージャーさんが面談に来るのはさらに2週間後だと・・・(介護認定が済むまでは介護サービスは受けられない)。
その間にも症状が進み、やっと精神科の受診日に。でもここでは「アルコールが原因と見られるのでアルコールの専門病院で見てもらってください」と、またもたらい回しに・・・。そしてまたも処置も薬の処方も無し。さらに病院に行くための介護タクシーだって常に予約がいっぱいで数日先しか取れない現状。
そんなわけで発症から2週間経っても、どの病院でも原因がわからず薬もなく、どんどん悪くなっていくのに、その都度「自宅で様子を見てください」と言われ帰され、ここら辺で母の不安と悲観の介護疲れがピーク。
やっと介護タクシーの予約が取れて、アルコールの専門病院へ。
どう見てももう普通じゃない状態なのに、最初の内科では「待ってる人がたくさんいるのですぐに入院は難しい」と。次のアルコール精神科でやっと「なんとかしましょう」と言ってもらえて入院できる事になり、初めてビタミンB1の点滴をしてもらえました。入院できたのは症状が深刻だと思ってもらえただけではなく、この病院にかつて10年ほど勤めていた知人が、当日付き添ってくれたのも大きかったかもしれない。
ちなみにこの日の前日、前の帰された病院の院長先生からわざわざ電話があり、「もし今度の病院でも入院させてもらえなかったらなんとかしますのでまた連絡ください。あとはそちらの医師に、ビタミンを投与してくださいと言ってください」と言われたのですよ。
その時は、まぁご親切に・・・と思ったんだけど、なんか腑に落ちなくて、「アルコール依存症」について私なりにネットでいろいろ調べたら、父の症状がとても当てはまる病名があって、それには一刻も早いビタミンの投与がその後の回復に影響すると。。。
もちろん私というド素人がネットで調べただけの事なんだけど・・・なんでもっと早くこのビタミン投与がされなかったのか。。。と思わずにはいられない。あの親切な電話ももしかして「ヤバイ」と思ったからなのか?と勘ぐってしまいそうです・・・。
母に言ってもそれについてはもう怒る気力もなく、「どっちにしてもお父さんもう年だし、いろんな病気重なってるし・・・」と、ただただ入院できた事に安堵してるだけだし。。。
最近よく、救急車で運ばれた人が、救急病院を何十件もたらい回しにされた挙句死んでしまった、というニュースを耳にしますが・・・なんだかいろいろどうなっているんだろう??本気で自分が年をとるのが恐くなります。
重い話題でゴメンナサイ。まだちょっと続きます。