死ぬときに人はどうなる10の質問 | Rucca*Lusikka

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横浜のwebデザイナー&ライターRucca(ルッカ)のサイトです。ノート術で人生を楽しくおもしろくすることをテーマにブログを書いてます。

こちらもtwitterから紹介された本です。父の死後、この手の本はいつか読みたいと思いつつも、まだ手に取ることができないでいましたが、きっかけがあったので読んでみました。

1000人以上の死を見届けた終末期の患者さんの緩和医療医の大津秀一さんという医師の方が書かれた本です。

終末期医療というのは、「治す」ものではなく「看取る」ための医療です。死に向き合う患者さんとその家族。そんな場面をたくさん見てこられた医師ならではの見解がつまった一冊でした。

終末期、というと、やはりガン患者さんのホスピスを連想します。まだ働き盛りで、小さな子どももいて、亡くなる方の悔しさ、見守る家族の辛さ、どうしたらその患者さんが、尊厳を持って死に向かうことができるのか、ホスピスでケアをする医師や看護師の方はそういう死と向き合う心のケアも考えてお仕事をされてるんだな、辛いことも多いんじゃないかな、、と想像します。

普段私たちの身近には、死も、老いも、病いもないから。

ドラマでは、きれいな満開の桜の下で恋人に手を握られながら「あなたに会えてよかったありがとう」と言ってカクっと美しく死んだり、「おじいちゃん、死んじゃいや!」と孫に泣かれつつ、家族に看取られながら静かに息を引き取ったり、追い詰められた二人が最後雪山で毒を飲み合って手をつないで微笑んで死んだり、そんなきれいな死がいっぱいあります。

でも一歩、病院の中に入ると、そこには現実の死がいっぱい溢れてる。

若い働き盛りなのに、もはや万策尽きて死を待たなくてはならない人、そしてもう意識もなく体も動かせないのに生かされてるおかげで衰弱するのを待つだけの人。

死はタブーではない。

この本から伝わるメッセージは、これに尽きると思いました。かわいそうな死、悲惨な死、孤独な死、それらはあたり前にある。でもできればそんな死のリアルは忘れて生きていきたい。

健康を維持すれば、死は遠ざかる。そのように思い込んでいる人がいるだろう。しかし、健康の延長線上に、当たり前だが、不死が存在するわけではない。よくある誤解だが、健康だからといって病気にならないわけではないのである。(中略)結局、人は必ず死病に犯されるときが来る。健康を保っていても、死病に侵されるのを防げることはできない。

私の父は、ある年に癌と大動脈瘤という大きな病気が立て続けに見つかったけれども、巡り会えた名医のもと手術して、癌も大動脈瘤もきれいに取り除くことができた。

煙草もやめて、お酒も控えて(以前と比べてだが)、リハビリも順調でやっと健康を取り戻したと思ったのに、最後に全く別の、絶対に治らないという死病にかかってしまった。

そんな稀な病気まで用意されて、そこまでしてでも、どうしても、父はあの齢で死ななくてはならなかったのかと。

「寿命」というものに対していろいろ考えました。病気が治っても寿命で死ぬ。人は病気で死ぬんじゃなくて、寿命で死ぬ。

なんか達観したような言い方ですが、全然そんなことはなく、むしろ父の死は私に、病を得ること、寝たきりになること、意識がなくなること、その果てに死ぬこと…へのリアルを教えてくれたと思ってます。

そのリアルは恐怖でもあります。でもいままでそのリアルを全く知らずに、感じずに生きてきてた。

毎日死と向かい合ってる医師が、宗教的な考え方を持つことは自然なことだと思う。作者の先生も仏陀やイエスキリストの言葉をいろいろ紹介されてます。

かと言って難しい内容ではなくて、たくさんの臨床例から死に向かう人の心の変化や、家族の心の変化、など、そういうのを挙げられて、死はタブーではないこと、死がリアルになればこそ恐怖もリアルになるけれど、だからこそ人生が一度きりだという現実もリアルになるんだなという、私は受け取りました。

9.11テロがあってから、アメリカで自殺する人が減ったそうです。
死を身近に感じると、死の恐怖がリアルになる。そして自殺が減る・・・なんとも興味深いです。

なんとなくやる気が出ないとか、生きてる気がしないとか、そういう心になってたらこういう本を読んでみるのもいいかもしれないですね。

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