さて、MYノート術シリーズも5回目になりました。
岡田斗司夫さんのスマートノート術を基本にしたノートをつけて1年半になります。
このカテゴリーの記事は、なぜ自分にはノートを書く事が必要なのか、なぜノートを書くことを人に薦めるのかについて、そして私のノート法である「スマートノート」の実践方法ついて、などを書いています。
そして前回からは、具体的なノートの書き方「実践!スマートノート」ということで、基礎になるフェーズ1とフェーズ2について説明しました。
今回はスマートノートの「キモ」であるフェーズ3について説明します。(ただしワタシ的解釈を元に書いていますので、ここで興味をお持ちになったらぜひ本も読んでみてくださいね☆)
スマートノートの使い方の基本
- ノートはなんでも良い(大学ノートでも手帳でも。ただし大きいほうが思考が広がりやすい、オススメはB5)
- 1日見開き2ページを使う。右ページから左ページヘ書く。
- ノートは手書きで。下手でもいいのでできるだけ図や絵を取り入れて「書く+描く」
- 仕事とプライベートと分けないで使う(ただし勉強や仕事の資料として使う場合は分ける)
- ノートは考えるためのもの。ノートでスケジュール管理はしない。
まずは以上を踏まえて、第1・第2フェーズのおさらいです。
第1フェーズ・第2フェーズのおさらい
第1フェーズ:5行日記をつける
- まずは毎日ノートに向かう習慣を身につける。
- ノートの見開き右ページにその日に自分がやったことを5つ書く(箇条書きでいい、具体的な名詞+動詞で)
- 左ページに、右ページの「感想」を書く。
- ウソを書いてはいけない。ウソを書きそうになったらその日は書かないでもいい。
- 毎日書けるようになったら、第2フェーズへ進む
第2フェーズ:5行日記に行動採点をする
- その日に行動したことを、0点(ダメだ、思い出したくない)?5点(思い出すだけでニヤニヤ)までの6段階で採点する。
- 採点基準→0点と5点はそれぞれ1週間に数回程度。多くても一日一回にとどめること。
- ↑物事を考える時や判断する時に、ゼロか1かという二者択一で考えない癖をつけるため。
- 反省や後悔はしなくていい。書いたら忘れてもいい。自分が忘れてもノートは忘れません。
- 第2フェーズの目標は「採点が低かった行動を徐々に避けるようになってくる」こと。
ちなみに私は今でも5行日記+採点を続けています。第3フェーズからは5行日記は書いても書かなくても良い、とのことなので普通の日記や備志録としてつけています。さらにもう一つ理由が・・・これはあとで。
5行で書ききれない!と感じるようになったら、ついに第3フェーズです!
第3フェーズ:感じているから「考えている」へ!
さて、スマートノートを始めて、いちばんつまづく人が多いのが第3フェーズではないでしょうか?
1,2フェーズの時のような「決まった型を繰り返す」から、書き方の基本は抑えながらも、書く要素がかなりフリーになっていくからです。スマートノート本を読んでも第3フェーズの部分は「全体」が掴みづらいんですよね。
自分なりの、右ページ、左ページの使い方の「型」を身につけられるようになるまで、ここはいろいろ試してもいい時期だと思います。まずは本の内容にそってご紹介します。
第3フェーズ:基本の書き方
- 右ページでやることは、言語化、論理、プレゼンテーション
- 左ページでやることは、連想、発想、クリエイティブ
- 1日見開き2ページを使う。書くことが少なくても空いたスペースは空白のままにする。翌日は次のページから始める。
右ページ:論理訓練をはじめる!
- はじめは右ページに「感じたこと」や「考えたこと」「気になったこと」「腹がたったこと」なんでも書く。
これを毎日繰り返すと、普段自分は「考えてる」のではなく、単に「感じている」のだということに気が付きます。たとえば「あ?イヤだ」「あ?面倒だ」というフレーズは、心の「表面」に出てきた言葉です。
「なぜイヤなの?面倒なの?」と聞かれると「よくわかんない」「なんとなく…」←ここをツッコむ!
「あ?イヤだ」とまず右ページに書くことで、「なぜ自分は嫌だと感じたのだろう?」という「問い」が生まれる。そこから心の内部に入り「考える」が始まるのです。
右ページ:論理訓練をはじめる!(続き)
- 「お題」を元に考える→「なぜ?」と問いかけてその答えを書くこと。
- その1.「なぜ?」を下方向に掘り下げる←「なぜ?」と感じる土台を疑う。問いを深く掘る。
- その2.問いをしっかり深く掘ったあと「ということは?」と上方向へ考える。←「じゃあどうするの?」
- その3.「時間をさかのぼる」←過去に同じパターンがあったかどうかを探す。
- その4.「類似と連想」←前に同じようなものを見た…など、「似たもの」を探し比較する。
- その5.「私はいま、こう考える」←間違っててもかまわないから、自分なりの結論を持つ。
ここまで論理を展開するのはけっこう大変!でも、毎日は無理でも何かふと気になることがあった日は書き留めておきましょう。慣れないうちは文章にならないキーワードだけでもいいと思います。
以上が右ページです。右ページは論理的に考える!…論理が苦手な私は、5行日記をつけてると「問い」が生まれやすいということもあって、まだ5行日記を続けています。
5行日記で点数が高かったor低かった→「なぜその点数になったか?」→論理的に考えてみよう!…という感じです。これはオススメ!
さて、続いて左ページの書き方です。
実はスマートノートをつけていくと、いろいろ書いていく中でこれは右に書くべきことか?左に書くべきことか?で、けっこう迷ってしまうことも多いんですよね。
でも左ページは「自由」でいいのです。
左ページの書き方に特別な決まりはありません。単純に右ページからの続きでもいいし、図解や解説を入れて右ページに書いたことの「まとめページ」にしてもいい。
真面目な右ページに対して「おもしろいこと」を書くでもいいし、「ホワイトボードとして使う」というのもあり(詳しくは第4フェーズで)です。
岡田氏が奨めるのは
真面目な右ページに対して「おもしろいこと」を書く
です。
ではおもしろい要素って何??
1. 具体的な失敗談→失敗談の多い人ほど魅力的
2. 的確な「たとえば」話→相手に合わせてわかり易く説明する。メタファを使う。
3. 「要するに」抽象化→まとめる力。ひと言でいうなら?・・・。
4. 無茶なギャグ、ダジャレ→人の気を引かせるフレーズ
5. ムリくりイラスト化、替え歌→からかうように愛のあるツッコミを。客観的に自分の論理を突き放して扱わないとできない。
6. キャラ化→熱血、寂しがり屋、下ネタ専、など、個性的なキャラクターを作ってしゃべらせる。
うはは、これはどれも確かにおもしろいです。しかし自分で書くとなるとけっこうこれまたアタマ使います。でもこれが、スマートノートで目指す「おもしろき人」への一歩なのです!
私の今のノートの書き方(2012年10月現在)
さて私の今のノートの書き方ですが、右ページには5行日記とその採点、備志メモ、気になるキーワードを書いています。
そして「上下水平に論理的に考える」は、左ページにマインドマップ形式で描いて、そこにスマートノートの左ページ的なツッコミやまとめ、イラストを入れる・・・という形になっています。
さらにいえば私はノートを横位置に上下に使っているので、正確には右ページが上、左ページが下、というようになっています。これはマインドマップを描く場合、横位置のほうが使いやすいためです。
Ruccaのノートの使い方
- ノートは横位置で使っています。
- A5サイズの方眼ノートを使用。ペンは4色ボールペン+蛍光ペンを利用。
- 上ページに、スマートノートでいう「右ページ」
- 下ページが「左ページ」
- 上ページに5行日記+採点。その他、食べたもの、買ったもの、メモしておきたいことなど記入。
- 下ページに、気になった事のお題を真ん中に、マインドマップ式に思考
- スキマにいろいろツッコミや注釈、イラストなど。
とまあ、書き方はかなりアレンジしていて、さらにチケットとかチラシを切ったものとか、いろんな物をペタペタ貼っていたりもします。
基本の「見開き」で使うことと、「論理的思考」「おもしろいこと」の両方考えるは、日によってばらつきはありますが、まあまあできてきてるかな?
第3フェーズで大切なのは、まず基本に則りながらも「自分の型」を見つけ出すことだと思います。
あまり「こう書かねば」と囚われることなく、「論理的思考」と「おもしろいこと」の両方を、あなたが書きやすいスタイルをまずは探して下さい。私のスタイルも参考になればぜひ♪
時間がなかったり、考える元気がなかったりで書けない日もあります。そんな日は5行日記だけでもいいし、日付だけ書いて空白のままにしててもいいし、書くかわりに、いいなと思ったチラシや切り抜きなどを貼ってもいいと思います。大切なのは続けること。
私も今度ノートは9冊目になりますが、いまだにまだまだ試行錯誤中です。そういう意味でノートは型を作りながらもどんどん進化させていっていいのではないでしょうか。
さて、次の第4フェーズは、このノートを持って「人とコミュニケーションする」がポイントになります。
先日、「ノートのことを語る」という、この第4フェーズに当たる機会がありまして大変学びになりました。「人に見せるノート」という視点で書くということはものすごい刺激&学びになりますね。ノートでコツコツ鍛えていったものが、自分の中からいよいよ外に出ていく感じです。
次の第4~7フェーズはさらに新たな書き方があるというのではなく、この第3フェーズでの書き方がずっと基本になっていきます。
コツコツコツコツ、武道の型のように毎日鍛錬することで思考力を鍛えていく。
「おもしろき人」になるために。
第4フェーズ以降でノートを広げて語り合える仲間ができるとさらにノートは進化します。ノート仲間がどんどん増えたらとても楽しいです!なのでこのブログ見てノートを始める人が増えたら嬉しいのです☆
そして、ノート仲間のふもぱん先生(@fumopan)が、スマートノート本の要点を、とってもわかりやすくまとめてNAVERにアップしてくれました。ぜひこちらもご覧になってみてくださいね!
アウトプットの習慣づけということで、ほぼ自分復習用ながらスマートノートについてまとめました。 bit.ly/Rl9iUf
普門正浩 || ふもぱん先生さん (@fumopan) 10月 12, 2012
そして第5フェーズからはいよいよ「ノートの収穫」が始まります!MYノート術シリーズもまだまだ続きます。