先月より、実家の父がちとまた体調を崩しまして・・・私も風邪引いたりなんだりでばたつきました。
父は去年大病をして、手術で蘇ったばかりなんですが・・・今度の原因は「お酒」であります。長年の大酒がたたりました。頭の中に水がたまるという症状らしくて、年をとると転んでそうなる人もいるけど、長年お酒をたくさん飲んできた人にも多く見られるらしいです。
手足の麻痺も問題ですが、一番の問題は時々トリップ・・・幻覚というか、なんだかヘンな事を突然言い出します。果たしてこれはその頭の水が原因なのか、お酒を断っているのでその幻覚症状なのか(ほとんどアル中だったしな)、はたまた認知症の始まりなのか・・・。
まだ良くわからないのでにんともかんともであります。
だけどこの騒動で私がまいったのが母のパニック。もーーー大騒ぎ。今はやっと落ち着いてきたけど、、いやいや、参りました・・・。反面、自分についてもいろいろ考えさせられましたね。
正直、親は親で仲良くなんとかやっててちょうだいねって思ってました。
今回の父の事で、母からの私に対する強烈な(と感じた)依存&依頼に、正直最初は「理不尽」と思ってしまって、そんな風に思う自分に自己嫌悪というか。。。優しい気持ちになれない自分はちょっと人として問題ある?って気がしてしまいました。
ちょっと落ち着いた今思うと、父の問題が全部母に降りかかってきて、母がまずそれを受け止め切れなくて私に投げてきただけなんだろうけど。「もう少し落ち着いてどっしりと構えてくれないものか」は私の勝手な言い分だよなぁ・・・。
多分、「お母さん大丈夫?」と言って仕事を休んで真っ先に駆けつけ、しばらく実家に泊まってあげる娘だったら母はもっと幸せなのかもしれない。ていうかめちゃめちゃそうして当然みたいに言われてしまったんだけど・・・。
何で自分はとっさにそう思えないんだろうなぁ・・・と。
常日頃から、「嫁に行ってもしょっちゅう実家に帰る娘」「毎日電話で話しをする娘」「母娘でいつも一緒に買い物&旅行」または「車であちこち送ってくれる息子」といった親子関係を羨ましがってる様子の母なので(何ひとつ私には当てはまらない)、そういう娘に育たなくてゴメンナサイとしか言えないわけであります。(残念ながら兄も当てはまらない・・・)
ありがたいことに子供はそういう意味で不出来ですが、両親がこれまで築いてきた人間関係のおかげか、絶えず誰かしら実家を訪ねてきてくれて、いろいろと声を掛けていただいています。先週私が実家に帰っていたときも、夕飯のおかずを作って持ってきて下さる方や、「何でも困った事があったらいつでも呼んでね」とわざわざそれを言いに来て下さる方や、悲観的になりがちな母に面白い話をいっぱいして笑わせてくれる方や・・・本当にありがたい。
こういう近所関係は、都会のマンション暮らしではまず作れないだろうなぁ・・・困った時に心配してくれる人がこんなにいるってなんて心強い事だろう。私にそんな人間関係が作れるだろうか?
日ごろから考えていて、たまにブログにも書いている事だけど、
「自分のことは自分で」とか「他人に迷惑をかけない」とかも大切だけど、そんな事はやはり健康な人間の傲慢かもしれない。助けて助けられて、頼って頼られて、迷惑をかけてかけられて、そういう摩擦をもっと経験する事も「自己責任」以上に大切なんだね。
老夫婦が介護疲れで心中、なんて悲しいニュースも多いこの頃です・・・母は大騒ぎするタイプでよかったのかもしれない。
先日、近所の方が来てくれた時に父のベッドを居間に移すのを手伝ってもらったらしいんだけど、鉄製のベッドの足がけっこう高くて、あと3センチくらい短くならないかしらと話していたら・・・今ウチの周りの崖を補強工事してて、工事の人が出入りしてるんだけど・・・結局相談してその工事現場の人に声を掛け、頼んでベッドの足を電動のこぎりで切ってもらったらしい・・・?( ̄口 ̄)
さ、さすがオバちゃんぱわーw・・・おそらく私がその場にいたら「迷惑だよ、止めてよ」って言って阻止してたであろうけど・・・。
介護や看病にはこの「オバちゃんぱわー」が絶対に必要だなって思った。抱え込んじゃダメだよね。
私もこうなったら覚悟して、母に振り回される事にします。